手軽に楽しめるスマホゲームやプレステーションまどの家庭用ゲーム機も魅力的ですが、真の没入感と最高のプレイ環境を求めるなら、デスクトップの「ゲーミングPC」を候補に考えてみませんか?eスポーツの影響やYouTubeなどの動画投稿サイトの普及により、ゲーミングPCの人気は年々高まっています。しかし、ゲーミングPCにはさまざまな種類があり、初心者には選び方が難しいかもしれません。本記事では、ゲーミングPCを選ぶ際の基本知識及び各PC会社のおすすめ機種を詳しく解説します。
- ゲーミングPC選びに必要な基礎知識
- 「デスクトップ型」と「ノート型」の二つの可能性
- ゲーミングPC選びに欠かせない「BTO」と「推奨モデル」の違いとは?
- ゲーミングPCは仕事にも使える?
- ゲーミングPCとクリエイターPCの違い
- ゲーミングPCの選び方:自分に合ったスペックを選ぶポイント
- ゲームを快適に楽しむための各パーツをチェック
- BTOメーカー別の人気モデルをチェック!
- ゲーミングPCに必須の周辺機器4選
ゲーミングPC選びに必要な基礎知識
1. ゲーミングPCとは?一般的なPCとの違い
ゲーミングPCとは、3Dグラフィックや高フレームレートが必要なゲームをスムーズにプレイするために、特化した性能を持つPCのことです。一般的なPCでも軽いゲームは楽しめますが
迫力ある映像や高負荷の処理が必要な最新ゲームを楽しむには、ゲーミングPCが必須です。
2. ゲーミングPCの重要なパーツとその役割
- CPU(プロセッサー)
ゲーミングPCの頭脳ともいえるCPUは、処理性能が高いほどスムーズな動作が可能になります。特にオンラインゲームや高負荷のゲームでは、クロック数とコア数が多いCPUが理想的です。 - グラフィックボード(GPU)
3D描画を担当するグラフィックボードは、ゲーミングPCの要です。高性能なグラボは、美しいグラフィックや高フレームレート(fps)を支え、ゲーム体験を格段に向上させます。 - 排熱性能
ゲーミングPCは、CPUやグラボなどの高性能パーツから発生する熱を効率よく排出する仕組みが必要です。排熱対策がしっかりとされていないと、パフォーマンスが低下し、ゲーム体験に悪影響を与えます。そのため、ゲーミングPCはエアフローを意識した設計が施されているのです。
これらの高度な性能と排熱設計を備えたゲーミングPCは、まさにPCゲームを最高のクオリティで楽しむための最適な環境と言えます。
「デスクトップ型」と「ノート型」の二つの可能性
ゲーミングPCは「デスクトップ型」と「ノート型」に大きく分けられ、それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。どちらが自分に合っているかを理解し、最適な選択をしましょう。
デスクトップ型ゲーミングPCの特徴
メリット
- 高性能かつ拡張性の高さ:デスクトップ型は一般的に高性能なCPUやグラフィックボードを搭載しており、重たい3DゲームやVRコンテンツもスムーズに動作します。また、後からパーツを交換・追加できるため、必要に応じてスペックを強化でき、長期間使い続けることが可能です。
- カスタマイズ性の自由度:モニター、キーボード、マウスなどの周辺機器を自由に選べるため、画面サイズや操作性を自分の好みに合わせて調整できます。大画面モニターでの迫力ある映像も楽しめます。
デメリット
- 設置スペースの確保が必要:本体が大きく、設置場所を取ります。専用のデスクや広めのスペースを確保する必要があるため、部屋に限られたスペースしかない場合は不向きです。
- 持ち運びが難しい:一度設置したら、持ち運ぶのは現実的ではありません。基本的に固定された環境での利用が前提です。
- 周辺機器を別途購入:デスクトップ型は本体のみで販売されていることが多いため、本体の購入と同時にモニター、キーボード、マウスを買わなければいけません。
ノート型ゲーミングPCの特徴
メリット
- 持ち運びが便利:ノート型はコンパクトで、気軽に持ち運べるため、自宅以外の場所でもゲームを楽しめます。カフェや友人宅など、どこでもプレイできるのは大きな魅力です。
- 周辺機器が不要:キーボードやモニターが一体化しているため、追加の周辺機器を購入しなくても、すぐにゲームを始められます。
デメリット
- カスタマイズの制約:デスクトップ型と違い、CPUやグラフィックボードの交換ができないことが多く、性能アップの選択肢が限られます。一部のモデルでは「外付けグラフィックボード」を使用して一時的に性能を向上できますが、デスクトップ型の拡張性には勝てません。
- 排熱が難しい:ノート型は本体が小さい分、熱がこもりやすくなり、長時間のプレイでパフォーマンスが低下することがあります。冷却性能に注意が必要です。
デスクトップ型、ノート型それぞれにメリット・デメリットがあります。あなたのプレイスタイルや使用環境に合ったゲーミングPCを選びましょう。なおゲーミングPCは光らせてなんぼという方がいます。PCはインテリア。それもまたひとつの考えでしょう。
ちなみにわたしはすべて黒一色で光も何もしない性能だけのPCです。
ゲーミングPC選びに欠かせない「BTO」と「推奨モデル」の違いとは?
ゲーミングPCを選ぶ際、PCメーカーやショップが提供するモデルには、「BTO」と「推奨モデル」という2つの大きな選択肢があります。ここでは、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
BTO(Build To Order)
BTOは、「Build To Order(ビルド・トゥ・オーダー)」の略で、受注生産方式のPCを指します。BTOモデルの基本構成はあらかじめ決まっているものの、購入時にCPUやメモリ、ストレージなどのパーツをカスタマイズすることが可能です。多くのBTOメーカーがゲーミングPC専用シリーズを展開しており、ユーザーのニーズに合わせて細かく設定できるのが大きな魅力です。また、購入後のパーツ交換や拡張も柔軟に行えるため、長期的な利用を見据えたアップグレードが可能です。
- おすすめポイント:ゲームだけでなく、動画編集や仕事にも活用したい方や、複数のゲームをプレイしたい方に最適です。パーツのカスタマイズにより、自分だけのPC環境を作り上げられます。
- デメリット:カスタマイズの幅が広い分、パーツの知識が必要となり、選択に時間がかかることがあります。パソコンの知識が少ない方には、最初の選定が少々難しいかもしれません。
推奨モデル(特定のゲーム向け)
「推奨モデル」は、特定のゲームに最適な構成が組まれたPCです。たとえば、「APEX推奨モデル」などとして販売されることが多く、特定のタイトルで安定して動作することがメーカーから保証されています。また、推奨モデルには、ゲームの特典やキャラクターのステッカーが同梱されることもあります。カスタマイズが不要で、ゲームの必要スペックを気にせず快適にプレイできる点がメリットです。
- おすすめポイント:購入後すぐに特定のゲームを安心してプレイしたい方や、カスタマイズが苦手な方に適しています。PCの設定に悩むことなく、快適なプレイが保証されています。
- デメリット:特定のゲーム向けのスペックで構成されているため、他の用途に使う場合には、スペックが最適ではない場合があります。また、パーツの交換や拡張ができないことも多いため、柔軟なカスタマイズには不向きです。
どちらを選ぶべき?
幅広いゲームを楽しみたい、またはゲーム以外の用途にもPCを使いたい方には、BTOモデルが適しています。一方、特定のゲームを快適にプレイしたい、またはPCのカスタマイズに不安がある方には、推奨モデルが最適です。自分の用途やプレイスタイルに合わせて、最適なゲーミングPCを選びましょう。ちなみにメーカーによっては有名人とコラボしている限定モデルがあったりしますので、迷った際に好きな人が使っているからという理由で決めても問題はありません。デザイン料分お高いですが・・・。
迷ったのならばBTOモデルでお高い構成にすればいいだけです。
えぇ。暴論・・・
ゲーミングPCは仕事にも使える?
大は小を兼ねる!!!
ゲーミングPCの購入を検討する時、「仕事にも兼用できるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、ゲーミングPCは高いスペックを備えているため、ビジネス用途にもまったく問題なく対応できます。
ゲーミングPCの仕事利用:用途別のポイント
- Office系ソフトやリモートワーク
Officeアプリケーション(Excel、Wordなど)や、ZoomやTeamsなどのWeb会議ソフトの使用であれば、ライトゲーマー向けのゲーミングPCでも十分に動作します。高性能なCPUとメモリを備えているため、複数のアプリを同時に使用しても快適に動作します。 - クリエイティブ系ソフトの使用
Adobe PhotoshopやIllustrator、動画編集ソフトなどのクリエイティブアプリケーションを使用する場合は、ミドルクラス以上のゲーミングPCをおすすめします。高性能なグラフィックボードやメモリ容量が求められるため、クリエイティブ用途にも対応しやすくなります。 - 3Dモデリングやレンダリング
ゲーム以外にも、3Dモデリングやレンダリング作業に高性能PCが必要な場合、ゲーミングPCのパフォーマンスが役立ちます。特に高いGPUパワーを持つゲーミングPCは、こうした重い処理に適しています。
ゲーミングPCとクリエイターPCの違い
最近では、Adobe製品の動作を保証する「クリエイター向けPC」も販売されていますが、スペック的にはゲーミングPCに近く、グラフィック処理が強化されています。もし「ゲームも仕事も」という両立を重視するなら、クリエイターPCのスペックも視野に入れるとよいでしょう。
ゲーミングPCのメリットとデメリット(仕事で使う場合)
- メリット:マルチタスクに優れ、ゲームのみならず、業務やクリエイティブ作業に対応できるため、多用途に活用可能。
- デメリット:高性能がゆえに、消費電力が高く、発熱も多め。そのため、長時間の使用時には冷却機能が重要です。
ゲーミングPCは、ゲーム用の高性能を活かし、仕事にも兼用できる万能なPCです。仕事にもゲームにも使いたい方には、ゲーミングPCは優れた選択肢となるでしょう。
ゲーミングPCの選び方:自分に合ったスペックを選ぶポイント
ゲーミングPCを選ぶ際は、プレイしたいゲームのスペック要件に合わせてPCを選ぶのが基本です。ほとんどのPCゲームには、「必要スペック」と「推奨スペック」が設定されており、公式サイトなどで確認できます。具体的なスペック要件には、主に以下のような情報が含まれます。
- CPU(プロセッサ)
- GPU(グラフィックボード)
- メモリ(RAM)
- ストレージ(HDD/SSD容量)
ゲーム動作環境の「必要スペック」と「推奨スペック」について
ゲーム動作環境には、大きく分けて「必要動作環境」と「推奨動作環境」の2種類が設定されています。これらの違いを理解することで、ゲームを快適にプレイするために必要なPCスペックを正しく選ぶことができます。例えば下記の推奨スペックは『VALORANT』のものです。最低、推奨、ハイエンドとわかりやすく記載してくれています。
詳しく説明いたしましょう!
必要動作環境(最低スペック)とは
必要動作環境とは、ゲームを起動し、動かすために最低限必要なPCのスペックを指します。この基準を満たしていればゲームは動作しますが、画質やパフォーマンスは保証されていません。具体的には、以下のような特徴があります。
- 最低限のスペックで動作可能:ゲームが「動くだけ」で、画質やフレームレート(fps)は最低限のレベルに設定されます。
- 他のプログラムの影響を受けやすい:ウイルス対策ソフトやブラウザなど、バックグラウンドで動作する他のアプリが多いと、動作が不安定になる可能性があります。
- 限界ギリギリの環境:設定を最低にしても、動作がスムーズでないこともあるため、快適なプレイは期待できません。
必要動作環境は「とりあえず起動できる」ことが目的のスペックであり、画質や操作の快適さを求める人には向きません。
推奨動作環境(推奨スペック)とは
推奨動作環境は、そのゲームをストレスなく快適にプレイするために推奨されるスペックです。必要動作環境とは異なり、こちらを満たしていれば高画質・高パフォーマンスでのプレイが期待できます。推奨動作環境の特徴は以下の通りです。
- 快適なプレイが可能:画質設定を中〜高に設定してもスムーズに動作し、ゲームの世界観を十分に楽しむことができます。
- 他の常駐プログラムには未対応:ただし、推奨環境も他のアプリの影響を考慮していないため、余裕を持ったスペックが望ましいです。
- より高い没入感が得られる:フレームレートやグラフィック品質が安定しており、ゲーム本来のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
必要動作環境と推奨動作環境、結局どちらを選ぶべきか?
結論として、推奨動作環境を基準にPCを選ぶことがおすすめです。
必要動作環境はあくまで「最低ライン」のため、ゲームデベロッパーが提示したPCスペックとわずかに異なるだけでも、不安定になったり満足に動作しないリスクが高まります。最低限のスペックに合わせたPCでは、ゲームが動作してもフリーズや動作遅延が発生し、結局快適にはプレイできません。
理想は推奨動作環境を上回るスペック!
理想は、推奨動作環境をやや上回るスペックのゲーミングPCを選ぶことです。少しでも高いスペックのPCであれば、バックグラウンドで動作する他のソフトの影響も受けにくく、今後のゲームアップデートにも対応しやすくなります。
やはり大は小を兼ねる!!
ちなみにFPSの場合、PC本体だけでなくモニター選びも重要です。
この情報を基に、プレイ予定のゲームに適したPCを選びましょう。
デスクトップ型なら後からスペックを上げられる
デスクトップ型ゲーミングPCは、パーツの交換や拡張がしやすく、後からCPUやGPU、メモリをアップグレードすることも可能です。将来的なスペック不足に備えて拡張性を重視する場合は、デスクトップ型が向いています。ただし、パーツ交換は初心者にとっては難しい作業になるため、専門知識を学ぶか専門店に依頼するのも良いでしょう。
ゲームを快適に楽しむための各パーツをチェック
プレイしたいPCゲームが特に決まっていない場合は、ゲーミングPCを選ぶ際に重要となる基本スペックを確認しておきましょう。以下では、ゲームパフォーマンスに大きく影響する主要パーツについて詳しく解説します。
【CPU】最新ゲームなら「Core i9/i7」や「Ryzen 9/7」が最適
CPUは、PCの性能を左右する重要なパーツです。グラフィックボード(グラボ)が優れていても、CPUの性能が低いとグラボの性能を十分に発揮できません。ゲームでのパフォーマンスを重視する場合は、以下の2シリーズが選択肢です。
- インテル「Coreプロセッサー」シリーズ
- AMD「Ryzen」シリーズ
ここでは簡単に両者の違いを説明していきます。
ゲームやビジネスアプリに強い「Core iシリーズ」
- 動画編集やWeb会議などが多い方には、内蔵GPU性能が高いCore iシリーズがおすすめです。高いシングルスレッド性能も、快適なPC操作に貢献します。
- Core iシリーズは「Core i3」「Core i5」「Core i7」「Core i9」の4つのラインナップがあり、用途や予算に応じて選べる幅広い選択肢が魅力です。
マルチタスク重視なら「Ryzenシリーズ」
- 3Dモデリングやプログラミングなどのタスクが多い方や、コスパを重視する方にはRyzenシリーズが最適です。マルチスレッド性能の高さが効率的な作業環境を提供します。
- 「Ryzen 9」「Ryzen 7」「Ryzen 5」「Ryzen 3」の4つのランクがあり、マルチスレッド性能に優れ、特にプロフェッショナル向けの負荷の高い作業に向いています。
【GPU】映像処理に欠かせないパーツ
GPU(Graphics Processing Unit)は、パソコンで画像を描写するための専門パーツです。CPUがパソコン全体のデータ処理を行う「司令塔」だとすると、GPUは「画像処理の専門家」と言えます。特に、3Dグラフィックや大量のデータを扱う映像処理ではGPUの性能が重要であり、PCゲームなどの高度なグラフィックスを快適に表示するために不可欠な存在です。
現在、市場で主流のGPUは以下の3ブランドに分類されます。こちらも数字が大きいほど高性能になります。
- NVIDIA「GeForce」:ゲーム分野で定評のあるブランド。特に高負荷なゲームに強く、多くのゲーミングPCで採用。
- AMD「Radeon」:コストパフォーマンスに優れ、広範な価格帯で利用できるGPU。中~上級者に人気です。
- インテル「Arc」:比較的新しいブランドで、インテルならではの技術で注目を集めています。
CPUとGPUの違い
CPUとGPUの違いを理解することは、パソコン選びにおいて必須の知識です。簡単に言うと、CPUはあらゆる処理の指令を行う「司令官」であるのに対し、GPUは画像処理専用の「専門家」です。パソコンで画像を表示する際には、まずCPUが「画像表示」命令を処理し、その後の細かな画像処理作業をGPUに引き渡します。
GPUの種類
GPUには大きく分けて2つのタイプがあります。用途に合わせたGPUを選びましょう。
- 内蔵GPU
- CPUなどのパーツに内蔵されているGPUのことで、特にExcelやWordの利用などの事務用途に適しています。多くのパソコンには内蔵GPUが標準で搭載されており、代表的なものにはIntelの「UHD Graphics」や「Iris Xe Graphics」があります。
- 単体GPU
- 内蔵GPUとは別に追加するパーツで、高性能な3Dグラフィックや動画編集が必要な場合に活躍します。単体GPUは「グラフィックボード」という形で取り付けられ、高い処理能力を持つ一方、消費電力や価格が高いことが特徴です。NVIDIAの「GeForce」シリーズが有名です。
単体GPUを選ぶ際の注意点
単体GPUの選択にはいくつかの重要なポイントがあります。
- コスト
- 単体GPUは高性能な分、価格が高めです。特に最新のグラフィックボードは数万円から十万円を超えるものも多く、予算に応じた選択が重要です。
- 消費電力
- 単体GPUは処理能力が高いため、消費電力が多く、冷却ファンが必要なものもあります。そのため、電源ユニットの電力確保が求められます。
- スペース
- グラフィックボードを取り付けるスペースがパソコン内部に必要で、特に大型のGPUには十分なスペースが必要です。ノートパソコンではスペースの制約があるため、外付けの「GPU BOX」を使うことが一般的です。
・・・が「GPU BOX」は値段の面や持ち運びの不便さからおすすめはできません! 素直にデスクトップ型を購入しましょう!
PCゲームを快適にプレイしたいのならば、単体GPU搭載のデスクトップパソコンがベストです。
【ゲーミングPC用メモリ】16GBは最低限必須
PCメモリ(RAM)は、データを一時的に処理するための重要なパーツであり、その容量によってパソコン全体の処理速度が大きく影響を受けます。PCメモリの容量は「作業台」の広さと同じようなものです。大きい机の方がたくさん道具を広げられて使いやすいのと同じことです。特にゲーミングPCにおいては、メモリ容量がプレイの快適さを大きく左右するため、適切な容量を選ぶことが重要です。
メモリ容量の目安
- 16GB:近年のPCゲームの推奨スペックでも最低ラインとして多く推奨されている容量。快適にゲームをプレイするには最低限16GBを目安にしましょう。おそらく8GB×2と表記されるでしょう。これは8GBのメモリ容量の部品が2個ということです。
- 32GB:高グラフィックのゲームや、オンライン配信をしながらゲームをするなどの用途で快適に動作させるために推奨される容量です。より安定した動作を期待する方におすすめです。
- 64GB:配信や動画編集、デザインソフトなどを同時に使用するなど、ハイスペックなマルチタスクが必要な場合には64GBも検討すると良いでしょう。
メモリの規格:DDR4 vs DDR5
現在主流のメモリ規格にはDDR4とDDR5がありますが、今から新しくPCを組むのであればDDR5がおすすめです。DDR5は、従来のDDR4よりもデータ転送速度が速く、より高いパフォーマンスを実現できます。
- DDR5の特徴
- DDR4に比べて、理論上1.5倍以上のデータ転送速度を実現。
- 高クロック製品が多く、例えばDDR5-4800や5600など、高速な動作を保証。
メモリクロックとは「DDR-5 ◯◯◯◯」の〇〇の部分のことですが日常的な作業では然程気にする必要はなく、あまり重視することはありません。
規格選択の注意点
メモリの規格によって、対応するマザーボードが異なるため、選択時には注意が必要です。DDR5を使用するためには、AMDのAM5世代以降またはIntel第12世代以降に対応したマザーボードが必要になりますので、対応するパーツをしっかり確認してから購入しましょう。多くのマザーボードは4枚までメモリを挿せるようになっておりますが、4枚挿してしまうと不具合が起きやすくなるため。2枚で目的の容量にすることをおすすめします。
マザーボードとは組み立てるための土台のようなものです。
【ストレージ】ゲームをするならSSD一択
パソコンのストレージ選びでは、高速なデータ転送が可能なSSDが近年の主流です。しかし、大容量データを扱う場合にはHDDとの併用が有効です。それぞれの特長やメリット、デメリットを知ることで、用途に合った最適な選択が可能になります。
HDDの特徴とメリット・デメリット
HDD(Hard Disk Drive)は、大容量かつ安価にデータを保存できるのが大きなメリットです。動画や高品質な画像など、大容量のデータが必要な場合にはHDDの優れたコストパフォーマンスが活きます。
- メリット
- 大容量:現在では16TB以上のHDDもあり、大量のデータを安価に保存可能になります。
- 安価:SSDと比較して容量単価が低いため、データ量が多い場合に最適です。
- デメリット
- 衝撃に弱い:データ保存中の衝撃で破損リスクが高く、持ち運び用途には不向き。
- 駆動音と消費電力:内部ディスクが回転するため、駆動音が発生し、消費電力も大きめです。
SSDの特徴と利点・欠点
SSD(Solid State Drive)は、HDDと異なり半導体メモリを使用してデータを保存するため、動作音がなく、アクセス速度も非常に速いです。ゲームやアプリケーションの起動が速くスムーズに行えるため、パフォーマンスが重要視される用途に適しています。
- メリット
- 高速なデータアクセス:物理的なディスク操作がないため、HDDよりもデータの読み書きが圧倒的に速く、起動時間が短縮される。
- 衝撃に強い:動作部品がなく、ノートPCなどの持ち運び用途にも安心です。
- 省電力:バッテリー消費が抑えられるため、長時間使用にも有利です。
- デメリット
- 容量当たりの単価が高い:HDDと同容量のSSDは価格が高めで、大容量を求める場合にはコストがかさみます。
- 突然の故障リスク:物理的な回転ディスクがないため、故障の前兆がなくデータが消えるリスクがあります。
ストレージ選びのポイント:HDDとSSDの使い分け
パフォーマンスを重視するゲーミングPCやデザイン用途では、SSDをメインストレージとし、システムやゲームデータを保存して高速化を図るのが基本です。一方、SSDの容量が高価なことを考慮し、大容量のメディアデータはHDDに保存するという二刀流のアプローチが一般的です。
- ストレージ容量の目安
- 1TB以上:複数のゲームや大容量データを扱う場合、1TBは最低でも確保したい。
- デュアルストレージ構成:システムとゲームデータをSSDに、写真や動画をHDDに保存し、性能とコストを両立。
データ保護とトラブル対策
HDDは異音が故障の兆候(物理障害)になることも多く、事前に対策がしやすい面がありますが、SSDは予兆なしに突然故障するリスクもあります。
HDDとSSDを併用してバックアップやデータ分散を行うと、リスクを分散できるため安心です。
【PCポート】用途に合わせたインターフェイスの位置と活用方法
ゲーミングPCの使用感を大きく左右するのがUSBポートやHDMIポート、オーディオジャックなどのインターフェイスの配置です。周辺機器の使いやすさや接続の手間を軽減するために、使用シーンに合わせた位置にポートが配置されているかどうかを考えると便利です。
USBポートの位置
USBポートは、外部機器との接続頻度が高いため、使用環境に合わせた位置選びが重要です。前面にUSB Type-Cポートがあれば、簡単にUSBメモリやスマートフォンを接続でき、仕事とプライベートの両方で重宝します。
- 前面USBポート:短時間で抜き差しする周辺機器(外付けドライブ、USBメモリなど)向け。
- 背面USBポート:接続したままにする機器(キーボード、マウス、外付けハードディスクなど)に最適。
HDMIポートとVRヘッドセット
VRヘッドセットを活用する場合、前面のHDMIポートが非常に便利です。VR機器は頻繁に取り外す必要があるため、前面にHDMIポートがあれば接続がスムーズに行えます。
オーディオジャックの配置
オーディオ機器(ヘッドホンやスピーカー)を頻繁に使用する場合、オーディオジャックが前面または側面に配置されているケースを選ぶと便利です。ゲーミングPCの設置場所や使用環境に合わせて、手軽に抜き差しできる配置を確認しましょう。多くの場合PC本体に直接イヤホンを挿すのではなく、オーディオインターフェースを使ってイヤホンを使用しています。
ケースの上面配置も視野に
一部のPCケースでは、インターフェイスが上面に配置されているモデルもあります。このタイプは、デスクの下にPCを設置する場合や、座ったままの姿勢で簡単にアクセスしたい場合に適しています。
電気はパワー!!!
BTOメーカー別の人気モデルをチェック!
ゲーミングPCの購入を考えている方に向け、信頼できるBTOメーカーからおすすめのモデルを厳選してみました。人気メーカー、マウスコンピューター、ドスパラ、デルをはじめとして、初心者から中級者に最適なモデルをご紹介します。基本構成はメーカーが推奨する標準仕様で、注文時にパーツのカスタマイズも可能ですので、予算や用途に応じて最適な構成を選べます。
むしろBTOはカスタマイズしてなんぼよ!!
ドスパラのゲーミングPCブランド
ドスパラは、日本の老舗PC専門店として、多くのゲーマーから支持を受ける人気BTOメーカーです。特にゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」は、国内外での知名度が高く、用途やプレイヤーレベルに応じた幅広いラインアップを揃えています。
ドスパラの主なゲーミングPCシリーズ
- R-Series – 初めてのゲーミングPCに最適
- 「GALLERIA R-Series」は、初めてゲーミングPCを購入する方にぴったりのエントリーモデルです。手頃な価格帯で、カジュアルなゲーミングを快適に楽しめます。
- 基本構成:Intel Core i5 / GeForce GTX 1660など
- X-Series – ミドルスペックモデル
- 「GALLERIA X-Series」は、性能とコストパフォーマンスのバランスが取れたミドルスペックモデル。FPSやRPGなど幅広いジャンルで高パフォーマンスを発揮し、中級ゲーマーにもおすすめです。
- 基本構成:Intel Core i7 / GeForce RTX 3060など
- Z-Series – ハイスペックを求めるゲーマー向け
- 「GALLERIA Z-Series」は、より高いグラフィック性能を追求したハイスペックモデル。高画質で美しい映像を楽しみたいゲーマーや、動画編集や配信も行うユーザーに最適です。
- 基本構成:Intel Core i7またはi9 / GeForce RTX 3070~4080など
- U-Series – 競技やプロ志向の超ハイスペックモデル
- 「GALLERIA U-Series」は、eスポーツや競技志向のプレイヤー向けの超ハイスペックモデルです。優れた処理性能と安定性により、シビアなゲームシーンでも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
- 基本構成:Intel Core i9 / GeForce RTX 4090など
ドスパラのカジュアル向け「Magnate」シリーズ
「Magnate」は、日常使いやカジュアルなゲームを想定したシリーズで、価格も抑えられています。簡単なゲームや作業がメインの方に向いており、ライトなゲーミングPCとしても人気です。
ドスパラの強み
- 豊富なゲーム推奨モデル:様々なタイトルに対応した推奨モデルを展開。
- 迅速な出荷スピード:注文から2日以内の出荷が可能で、迅速な対応が魅力。
- カスタマイズの柔軟性:カスタマイズオプションが豊富で、パーツの選択肢も多いため、細かい調整が可能。
まとめ
ドスパラの「GALLERIA」シリーズは、初心者からプロ志向まで幅広いゲーマーに対応するラインアップを持っており、注文後すぐに使える点も大きな魅力です。また、「Magnate」シリーズはライトユーザーにも最適で、コスパ重視の選択肢としてもおすすめです。
マウスコンピューターのゲーミングPCブランド
マウスコンピューターは、国内で高品質かつ手頃な価格のPCを提供するメーカーとして知られています。その中でも、特にゲーミングPCに特化したブランドとして「G-Tune」と「NEXTGEAR」を展開しており、それぞれ異なるユーザー層のニーズを満たすラインナップを揃えています。
G-Tune:性能重視のハイパフォーマンスブランド
G-Tuneは、ゲーマーが求める高性能と信頼性を提供することを目的としたブランドです。特に以下の特徴があります:
- ハイエンド志向のラインナップ
- 最新のインテルCoreシリーズやAMD Ryzenシリーズのプロセッサを搭載し、トップレベルの処理性能を実現。
- NVIDIA GeForce RTXシリーズなどの最新GPUを採用し、レイトレーシングやDLSSなど、最先端のグラフィック技術を活用可能。
- 4KやVR対応ゲームを快適にプレイできる環境を提供。
- 拡張性と冷却性能
- フルタワーやミドルタワーケースを採用し、優れた拡張性を確保。
- 高性能な空冷・水冷システムを標準搭載したモデルも多く、長時間の使用でも安定動作。
- クリエイター向けの対応力
- ゲームだけでなく、動画編集や3DCG制作など、高負荷な作業にも対応可能なスペック。
NEXTGEAR:コスパ重視の新進気鋭ブランド
NEXTGEARは、コストパフォーマンスを重視したユーザー向けに設計された新しいゲーミングPCブランドです。特に以下の点で注目されています:
- リーズナブルな価格設定
- 主にAMD Ryzenプロセッサを採用することで、性能と価格のバランスを最適化。
- エントリーモデルからミドルレンジのPCを中心に展開し、初めてゲーミングPCを購入するユーザーにも手が届きやすい価格帯を実現。
- デザイン性の向上
- サイドパネルに強化ガラスを採用し、内部が見えるスタイリッシュなデザイン。
- RGB対応のLEDライティングを選べるモデルが多く、ゲーミングルームの雰囲気をアップグレード。
- ユーザーフィードバックを反映
- ケースデザインや冷却性能、パーツ構成などにおいて、ユーザーからの要望を取り入れた製品開発。
- 将来的なアップグレードを見据えた設計。
2つのブランドを比較した選び方
特徴 | G-Tune | NEXTGEAR |
---|---|---|
コンセプト | ハイパフォーマンス重視 | コスパ重視 |
ターゲット | ハードコアゲーマー・クリエイター | 初心者・ライトゲーマー |
価格帯 | ミドル~ハイエンド | エントリー~ミドルクラス |
CPU | インテルCore / AMD Ryzen | 主にAMD Ryzen |
GPU | RTX 40シリーズ中心 | GTXシリーズやRTX 30シリーズも対応 |
冷却性能 | 高性能な水冷・空冷を標準搭載 | 標準空冷(オプションで拡張可) |
デザイン | シンプルで実用性重視 | 強化ガラス&RGB対応でカスタマイズ可能 |
マウスコンピューターの選択肢の魅力
マウスコンピューターは、「G-Tune」と「NEXTGEAR」の2ブランドを通じて、多様なニーズに応えるPCを提供しています。性能を最優先するハイエンドユーザーから、価格と性能のバランスを重視するライトゲーマーまで、幅広い選択肢があります。
どちらのブランドも、国産ならではの高品質な製造と充実したサポート体制を特徴としています。自分の用途や予算に合ったPCを選ぶことで、より快適で楽しいゲーミング体験ができるでしょう。
ASUSのゲーミングPCブランド
ASUSが提供する「ROG(Republic of Gamers)」は、2006年に誕生したプレミアムゲーミングブランドです。特に「ROG STRIX」シリーズは、その高性能と洗練されたデザインで、世界中のゲーマーやプロプレイヤーから高い評価を受けています。
ROG STRIXシリーズの特徴:
- 高性能なハードウェア: 最新のCPUやGPUを搭載し、最新のゲームタイトルでも高いフレームレートと滑らかなプレイ体験を実現します。
- 洗練されたデザイン: アグレッシブでスタイリッシュな外観は、他のゲーミングPCと一線を画し、個性を際立たせます。
- 優れた冷却性能: 長時間のゲームプレイでも安定したパフォーマンスを維持するための効果的な冷却システムを備えています。
- カスタマイズ性: RGBライティングや拡張性の高い設計により、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズが可能です。
これらの特徴により、ROG STRIXシリーズは、性能とデザインの両面で他と差をつけたいゲーマーにとって魅力的な選択肢となっています。
パソコン工房のゲーミングPCブランド
パソコン工房が展開する「iiyama PC」ブランドの中で、ゲーミングPCに特化したシリーズが「LEVEL∞(レベル インフィニティ)」です。このシリーズは、ユーザーのニーズや用途に応じて選びやすいよう、以下の4つのクラスがあります。
- M-Class(ミニタワー):初心者や中級者向けのモデルで、コンパクトなミニタワーケースを採用しています。省スペースでありながら、基本的なゲーミング性能を備えています。
- C-Class(コンパクト):M-Classよりさらに小型のケースを使用し、設置場所を選ばないデザインが特徴です。性能とサイズのバランスが取れており、手軽にゲーミングを楽しみたいユーザーに適しています。
- R-Class(ミドルクラス):中級者から上級者向けのモデルで、拡張性や冷却性能に優れた設計が施されています。最新のゲームタイトルも快適にプレイできるスペックを持ち、長期間の使用にも耐えうる構成です。
- G-Class(ハイエンド):最上位モデルで、最高峰のパフォーマンスを追求した構成となっています。最新のハードウェアを搭載し、4K解像度やVRなど、高負荷のゲームやアプリケーションもスムーズに動作します。
「LEVEL∞」シリーズは、これらの多様なラインナップにより、ユーザーの予算や用途に合わせた最適な選択が可能です。また、BTO(Build to Order)方式を採用しており、各モデルでCPUやGPU、メモリ、ストレージなどのカスタマイズが可能です。これにより、自分だけの理想的なゲーミングPCを構築できます。
さらに、パソコン工房はコストパフォーマンスの高さでも定評があります。高品質なパーツを使用しながらも、価格を抑えた製品提供を実現しており、特に低価格なゲーミングPCを探している方には最適なブランドと言えます。
「LEVEL∞」シリーズは、初心者からプロゲーマーまで、幅広いユーザーのニーズに応えるゲーミングPCブランドとして、多くの支持を集めています。
HP(ヒューレット・パッカード)のゲーミングPCブランド
HPは、初心者向けの「Victus(ヴィクタス)」と中・上級者向けの「OMEN by HP」という2つのゲーミングPCブランドを展開しています。これらは、ゲーミングPC初心者からハードコアゲーマーまで、幅広いユーザー層のニーズに応えることを目的に設計されています。
1. Victus(ヴィクタス)
Victusは、これからゲームを始めようとする初心者や、コストパフォーマンスを重視するユーザー向けのエントリーレベルブランドです。
Victusの特徴
- 価格帯:手頃な価格設定で、初めてのゲーミングPCとして適しています。
- 技術の継承:ハイエンドブランド「OMEN」で培われた技術や設計を取り入れながらも、コストを抑えた構成が特徴になります。
- シンプルなデザイン:派手なRGBライティングなどを抑え、落ち着いた外観で家庭や仕事場にも溶け込むデザインです。
- 性能:
- AMD RyzenやIntel Core i5/i7プロセッサーを搭載したモデルが多く、基本的なゲーミング体験を提供。
- NVIDIA GeForce GTXやRTX 3050~3060クラスのGPUを搭載し、フルHD解像度での快適なゲームプレイが可能。
Victusはこんな人におすすめ
- 初めてゲーミングPCを購入する人。
- 高価格帯を避けつつも、基本的な性能を確保したい人。
- シンプルなデザインを好む人。
2. OMEN by HP
OMENは、HPが展開するゲーミングブランドの中核を担い、ハイエンドなゲーミング体験を求める中・上級者向けのブランドです。
OMENの特徴
- パフォーマンス:
- Intel Core i7/i9やAMD Ryzen 7/9といった最上級クラスのプロセッサを搭載。
- NVIDIA GeForce RTX 3070~4090クラスのGPUを採用し、4KやVR対応ゲームでも快適に動作。
- 高速なPCIe NVMe SSDや大容量のRAMを備え、スムーズなプレイ環境を実現。
- 冷却性能:
- 大型のヒートシンクやデュアルファン、液体冷却システムを採用したモデルもあり、高負荷時でも安定した動作を維持。
- OMEN Tempest Coolingという独自の冷却システムにより、効率的な熱管理を実現。
- カスタマイズ性:
- HP OMEN Gaming Hubを使った簡単なシステムチューニングが可能。
- ゲームモードの切り替え、オーバークロック設定、RGBライティングの制御などが行える。
- デザイン:
- 未来的でアグレッシブなデザイン。
- カスタマイズ可能なRGBライティングを搭載し、個性を演出できる。
OMENはこんな人におすすめ
- 最高のゲーミングパフォーマンスを求めるハードコアゲーマー。
- eスポーツや競技志向のプレイヤー。
- 高解像度や高フレームレートでのゲーム体験を求める人。
- 冷却性能や拡張性を重視するユーザー。
3. HyperXとの統合
HPは2021年にHyperX(元キングストン社のゲーミングブランド)を買収しました。これにより、PC本体だけでなく、ゲーミング周辺機器の分野でも強力な製品ラインナップを提供できるようになりました。
HyperXの主力製品
- ゲーミングヘッドセット:高音質で知られる「Cloud」シリーズは、プロゲーマーにも愛用者が多い。
- キーボードとマウス:メカニカルスイッチを採用したゲーミングキーボードや、精度に優れたゲーミングマウス。
- メモリ・ストレージ:高性能なDDR4メモリやSSDを提供。
HPゲーミング製品との連携
- HyperX製品を使うことで、OMENやVictusの性能を最大限に活かせる統一されたゲーミング環境を構築可能。
- OMEN Gaming HubとHyperX製品を連動させることで、ライティングやパフォーマンスを統合的に管理。
HPの強み
- 初心者からプロまで対応:Victusでエントリー層を、OMENでミドル~ハイエンド層をカバー。
- 高品質と信頼性:OMENの先進技術やHyperXの周辺機器といった、確立されたブランド力。
- コストパフォーマンス:Victusは手頃な価格、OMENは価格以上の性能で高い満足感を提供。
- 包括的なエコシステム:ゲーミングPC、周辺機器、専用ソフトウェアの連携により、快適なゲーミング体験を実現。
まとめ
HPの「Victus」と「OMEN by HP」は、初心者からプロゲーマーまで幅広いユーザー層に対応したゲーミングPCブランドです。Victusはコストを抑えつつゲーミングの楽しさを提供し、OMENは最高のパフォーマンスと独自の冷却技術でハードコアなゲーマーの要求に応えます。加えて、HyperXの周辺機器が統合されたことで、HPは総合的なゲーミングソリューションを提供するブランドとして、他メーカーと差別化を図っています。
レノボのゲーミングPCブランド
Lenovo(レノボ)は、ゲーミングPC市場において、初心者からプロゲーマーまで幅広い層をターゲットにした製品ラインナップを展開しています。その中核をなすのが、エントリーモデルの「IdeaCentreシリーズ」と、より高性能で洗練された「Legionシリーズ」です。
1. IdeaCentreシリーズ
IdeaCentreシリーズは、ゲーミング初心者やライトゲーマーに最適なエントリーレベルのデスクトップPCです。
特徴
- 汎用性:日常の作業とライトゲーミングの両方に対応可能。
- 手頃な価格帯:コストパフォーマンスを重視し、初めてゲーミングPCを購入するユーザーにおすすめ。
- パフォーマンス:
- AMD RyzenやIntel Coreプロセッサを搭載。
- NVIDIA GeForce GTXシリーズのGPUを採用しており、フルHD解像度でのゲームプレイをサポート。
- デザイン:シンプルでコンパクトな筐体は、家庭やオフィス環境にもマッチ。
対象ユーザー
- 初めてゲーミングPCを購入する方。
- 手頃な価格でライトなゲームを楽しみたい方。
2. Legionシリーズ
Legionシリーズは、レノボが展開するハイエンドゲーミングPCブランドで、プロフェッショナルなゲーマーやヘビーゲーマーを対象としています。圧倒的なパフォーマンスとスタイリッシュなデザインが特徴です。
Legionのラインナップ
Legionシリーズは、用途やスペックに応じて多様なモデルを展開しています。
1) Legion Towerシリーズ(デスクトップPC)
- パフォーマンス重視:最新世代のIntel Core i7/i9やAMD Ryzen 7/9プロセッサを搭載。
- グラフィック性能:NVIDIA GeForce RTX 3060~4090まで選択可能。リアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応。
- 冷却システム:空冷や液冷モデルを選択でき、長時間のゲームプレイでも快適な動作を維持。
- カスタマイズ性:メモリ、ストレージ、RGBライティングなど、ユーザーの好みに応じたカスタマイズが可能。
2) Legion Slimシリーズ(スリムデスクトップ/ノートPC)
- 薄型・軽量設計:省スペースを重視した筐体ながら、高性能を確保。
- 持ち運びに便利:ゲーマー以外にも、クリエイターやビジネスユーザーにも適したデザイン。
3) Legion Proシリーズ(ハイエンドノートPC)
- 圧倒的性能:最新世代のCPUとハイエンドGPUを搭載し、デスクトップ並みの性能を実現。
- ディスプレイ品質:
- 16インチWQXGAディスプレイ。
- 高リフレッシュレート(最大240Hz)に対応し、eスポーツにも適応。
- 冷却性能:独自のLegion Coldfront技術により、高負荷時でも安定動作。
まとめ
Lenovoの「Legionシリーズ」は、性能、デザイン、冷却、そしてカスタマイズ性のすべてで高い評価を得ているゲーミングPCブランドです。初めてゲーミングPCを購入する人にはエントリー向けの「IdeaCentre」シリーズが、ヘビーゲーマーやプロフェッショナルには「Legion」シリーズが最適です。性能だけでなく、デザインやカスタマイズ性も重視するなら、Legionシリーズは間違いのない選択肢です。
ゲーミングPCに必須の周辺機器4選
ゲーミングPCで快適なプレイをするためには、PC本体だけでなく、パフォーマンスを引き出すための周辺機器(ゲーミングデバイス)も重要です。特に中級・上級ゲーマーだけでなく、ゲームの種類によっては初心者でも性能の良い周辺機器を揃えることが推奨されます。以下では、ゲーム体験を向上させる代表的な4種類の周辺機器について解説します。
1. ゲーミングマウス
ゲーミングマウスは、精密な操作が求められるPCゲームにおいて非常に重要です。以下の要素が性能に大きく影響します。
- DPI(Dots Per Inch):
- DPIはマウスの感度を示す指標で、数値が高いほどわずかな動きでも大きくカーソルが動くようになります。FPSやMOBAなど、素早く正確な操作が必要なゲームには、高DPI対応のマウスが向いています。
- ボタンのカスタマイズ性:
- ゲーミングマウスには複数のサイドボタンがついているものも多く、ボタンにゲーム内のアクションを割り当てられます。特にMMOやRTSのように多くのコマンドを素早く入力したい場合には便利です。
- 重量・形状:
- 長時間のプレイでも疲れにくい重量や形状を持つマウスを選ぶことで、プレイ時の快適さが大きく変わります。
2. ゲーミングキーボード
ゲーミングキーボードもマウス同様、ゲームプレイにおいて重要な役割を担います。特に以下の要素が選定のポイントです。
- キースイッチの種類:
- メカニカルスイッチ、メンブレンスイッチなどの種類があり、メカニカルスイッチは反応が早く、押下感がしっかりしているため、ゲーム向けに人気です。また、キースイッチには「赤軸」「青軸」「茶軸」といった種類があり、それぞれ押し心地が異なるので好みやプレイスタイルに合わせて選びましょう。
- アンチゴースト機能:
- 複数のキーを同時押ししたときに正確に認識される機能です。素早い操作が求められるゲームには必須の機能で、これにより複雑な操作もスムーズに行えます。
- バックライトの有無:
- ゲームに没頭したい場合や暗い場所でプレイする際には、キーが光るバックライト機能が役立ちます。また、RGB照明をカスタマイズできるものも多く、デザイン性も重視できます。
3. ゲーミングヘッドセット
音が重要な要素となるPCゲームには、ゲーミングヘッドセットも欠かせません。敵の足音や環境音を聞き分けることで、戦況を有利に進められます。
- サラウンド機能:
- 7.1chなどのサラウンド機能が付いていると、方向感覚が優れるためFPSやバトルロイヤルなど、音の位置が重要なゲームに特に有効です。
- マイクの品質:
- チームプレイや配信を考えている場合、クリアな音声が届けられる高品質なマイクが必要です。ノイズキャンセリング機能があるものは、より鮮明な音声を伝えられます。
- 装着感:
- 長時間のプレイでも耳が痛くならないよう、軽量でクッション性の高いイヤーパッドが付いているヘッドセットを選ぶと良いでしょう。
4. ゲーミングモニター
PCゲームのパフォーマンスを最大限に引き出すには、応答速度が早く高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターが必要です。
- リフレッシュレート:
- 144Hz以上のリフレッシュレートがあると動きが滑らかになり、特にFPSやレースゲームで有利になります。一般的な60Hzモニターと比べると明らかに滑らかさが異なります。
- 応答速度:
- 1ms程度の応答速度が理想的で、残像やブレの少ない画面でプレイ可能です。これにより、素早い動きにも対応できます。
- 解像度:
- フルHDや4Kなどの解像度が選べますが、PCのスペックやゲーム内容に応じて選びましょう。4Kは美しい画質を提供しますが、それに見合ったPC性能が求められる点には注意が必要です。
まとめ
ゲーミングPCと合わせて周辺機器を揃えることで、操作性と快適さが大幅に向上し、ゲーム体験が深まります。自分のプレイスタイルや好みに合った周辺機器を選び、最適な環境でゲームに没頭しましょう。