正月飾りはいつからいつまで?
正月飾りやしめ縄は、日本の年末年始を象徴する風習の一つで、年神様をお迎えするための重要な準備です。その飾るタイミングや片付ける時期にはさまざまな意味や地域ごとの特徴が詰まっています。今回は、正月飾りを飾る適切な時期や縁起の良し悪し、さらには知っておくと役立つ豆知識も交えてご紹介します。
正月飾りを飾る時期
- 基本的な開始日:12月13日以降
- 「すす払いの日」や「正月事始め」(12月13日)が、大掃除や正月準備のスタートとされてきました。
- この日を過ぎてから飾るのが伝統的で、清らかな状態で年神様を迎える準備を始めます。
- クリスマス後に飾る家庭も増加中
- 現代では、12月25日以降にクリスマスの飾りを片付けた後、正月飾りを始める家庭が多いです。これは生活スタイルや洋風化の影響によるものです。
- 縁起の良い日:12月28日
- 「八」の字が末広がりを表すため、12月28日は縁起が良いとされ、飾るのに最適とされています。
避けるべき日
- 12月29日
- 「二重苦」や「苦」と読めるため、多くの地域で縁起が悪いとされます。ただし、一部では「福」とも読めるため、逆に良い日とする考え方もあります。
- 12月31日
- 「一夜飾り」と呼ばれ、年神様に対する準備が不十分と見なされるため避けられます。これは年神様への敬意を欠くとされるからです。
正月飾りを外す時期
- 関東地方:1月7日(松の内の終了日)
- 1月7日は「七草粥」を食べる日でもあり、この日に正月飾りを片付けるのが一般的です。
- 関西地方:1月15日(小正月まで)
- 関西では1月15日を松の内の終了日とすることが多く、小正月を過ぎてから片付けます。
- 片付けた飾りの処分
- 正月飾りは、神社や地域で行われる「どんど焼き」や「左義長」で焼くのが一般的です。この煙が年神様のもとへ届き、無病息災を祈るとされています。
豆知識
- しめ縄の意味
- しめ縄は神聖な場所を示す目印。悪霊や邪気を寄せ付けず、年神様を迎えるための清浄な空間を作ります。
- 鏡餅の由来
- 鏡餅は年神様の居場所とされ、その形が神鏡に似ていることから名前がつきました。食べることで神様の力を授かると信じられています。
- 門松の役割
- 門松は年神様が降臨する目印であり、松が持つ長寿や繁栄の象徴とされています。
- 「松の内」とは?
- 「松の内」とは門松を飾る期間を指します。関東では1月7日、関西では1月15日までとする地域が多いです。
まとめ
正月飾りは日本の年末年始を彩るだけでなく、家族や地域が一体となって年神様をお迎えする大切な行事です。
- 飾る時期:12月13日以降、特に28日が縁起がいいのでおすすめ
- 避けるべき日:29日(地域により異なる)、31日
- 外すタイミング:関東は1月7日、関西は1月15日
ぜひ正月飾りの由来や意味を知りながら、地域や家庭の風習を大切にしてみてはいかがでしょうか? 正しい準備をして、新しい年を幸運とともに迎えましょう!