1月11日は「シャー芯の日」
「シャー芯の日」とは?
1月11日は「シャー芯の日」。文具メーカー大手のぺんてる株式会社が制定した記念日で、毎日のように使われているシャープペンシルの替芯(通称:シャー芯)に注目が集まる日です。
この記念日は、シャー芯の形状が数字の「1」に似ていることから、1が3つ並ぶ「1月11日」が選ばれました。2023年(令和5年)には、一般社団法人 日本記念日協会により正式に認定・登録されています。
シャー芯の歴史と進化のきっかけ
シャープペンの替芯はかつて太くて折れやすかった
シャープペンシルの歴史は古く、以前は1~1.5mmの太くて折れやすい芯が主流でした。芯を出す機構も、「繰出式」と呼ばれる回転式で、使い勝手には限界がありました。
1960年、ぺんてるが世界初の「ハイポリマー芯」を開発!
文房具業界に革命を起こしたのが、1960年(昭和35年)。ぺんてるが世界で初めて合成樹脂配合の高性能芯「ハイポリマー芯」を開発しました。代表的な芯の太さは0.9mmから始まり、当時としては非常に細くて折れにくい画期的な替芯でした。
加えて、同年には片手でノックして芯を出せる「ノック式シャープペン」も登場。これらの技術革新が、今日のシャープペン文化の基盤を築いたと言われています。
「ぺんてるアイン」など、進化し続けるシャー芯技術
現在もぺんてるは、シャー芯の品質向上に力を注いでいます。中でも注目すべきは、「ぺんてるアイン(Pentel Ain)」シリーズです。
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なめらかさ
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折れにくさ
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汚れにくさ
といった、相反する性能を高度にバランスさせた高品質な芯。特許技術による特殊オイル配合製法を用い、筆記中に芯がなめらかに崩れるように設計されています。
芯の太さ(芯径)は0.2mmから1.3mmまで幅広く対応しており、学習用から製図・デザイン用途まで、さまざまなシーンに応じたラインナップが揃っています。
ぺんてる株式会社について
「シャー芯の日」の制定元であるぺんてる株式会社は、1946年(昭和21年)創業の老舗文具メーカー。東京・中央区日本橋に本社を構え、以下のような事業を展開しています。
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筆記具・画材・文具事務用品の製造販売
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タッチパネル・タッチスイッチなどの電子機器
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産業用ロボット、自動組立機などの産業機器
「ペンを通して人の心を豊かにする」を理念に掲げるぺんてるは、文房具の枠を越えて、多方面でクリエイティブな価値を提供しています。
関連記念日で広がる「文房具の日」
「シャー芯の日」以外にも、文具に関する記念日はたくさんあります。日常的に使うアイテムを見直すきっかけになるかもしれません。
日付 | 記念日 | 内容 |
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5月2日 | えんぴつ記念日 | 日本初の鉛筆工場生産にちなんだ日 |
9月23日 | 万年筆の日 | 日本で初めて万年筆が輸入された記念日 |
10月1日 | uni(ユニ)の日 | 三菱鉛筆のブランド名にちなんだ日 |
11月3日 | 文具の日 | 文化の日にあわせ、文房具を見直す日 |
まとめ
「シャー芯の日(1月11日)」は、文房具の進化を知るだけでなく、日々の学習や仕事に欠かせないシャープペンの芯の存在に改めて感謝する記念日です。
今では当たり前のように使われているシャー芯も、その誕生には職人たちの研究と改良の積み重ねがありました。あなたの書く一文字一文字を支えている“芯”の技術。1月11日には、ぜひその小さな偉大さに思いを馳せてみてください。

芯は出しすぎない!!!