11月23日は「フードバンクの日」
11月23日は「フードバンクの日」。
この記念日は、フードバンク活動の普及と啓発を目的に、公益財団法人・日本フードバンク連盟(旧:セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンス)によって制定されました。
なぜ11月23日なのか?
この日は、もともと五穀豊穣を祝う「新嘗祭(にいなめさい)」が行われていた日であり、現在は「勤労感謝の日」として生産と労働、そしてお互いへの感謝を伝える祝日です。
そんな背景を踏まえ、「食べ物の大切さ」を見つめ直す1日として、フードバンク活動を知ってもらう日として選ばれました。
フードバンク活動とは?
「フードバンク」とは、企業などから寄贈された食品を、福祉施設や生活困窮者支援団体などに無償で提供する活動のこと。
「食べ物の銀行(=バンク)」という名前の通り、
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余剰食品や行き場のない食品を“集める”機能
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必要としている人へ“届ける”機能
この両面を担っており、食品ロス削減と社会的支援という、2つの大きな課題に向き合う仕組みです。
食の豊かさを、分かち合うという選択
日本では、年間500万トンを超える食品がまだ食べられるにもかかわらず廃棄されています。
一方で、日々の食事に困っている人がいるという現実もあります。
「フードバンクの日」は、
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食品を無駄にせず、
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必要とする人に届け、
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社会の中で“食”を循環させる
そんな新しい価値観を、誰もが意識できる日として位置づけられています。
私たちにできることは?
個人レベルでも、できることはたくさんあります。
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自宅のストック食品を見直す
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寄付できる団体を調べる
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食品ロス削減に取り組む
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活動を知人や家族に伝える
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イベントやボランティアに参加する
“誰かの食卓を支える”という優しさは、誰にでもできることから。
今日の食事を用意するその手の中に、すでにスタートラインはあります。
感謝から、行動へ
11月23日「フードバンクの日」は、
ただ“食べられること”への感謝だけでなく、
「分かち合う」ことで広がる温かさや希望を知るきっかけでもあります。
今年の勤労感謝の日は、
食卓に並ぶ料理のその向こうに、社会とつながる自分ではない“もうひとつの食卓”を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。

「いただきます」は、ありがとうの始まり。届けよう、もう一つの“ごちそうさま”。
リンク:日本フードバンク連盟