10月23日は「電信電話記念日」~日本の通信事業の歴史とNTTの発展~【何気ない今日は何の日?】

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電信電話記念日とは?

10月23日は「電信電話記念日」として、日本の通信事業の発展を振り返る重要な日です。この記念日は1950年(昭和25年)5月に、当時の電気通信省(現在のNTTグループ・総務省の前身)が制定しました。その歴史は1869年(明治2年)9月19日(新暦10月23日)にさかのぼり、この日、横浜裁判所内に電信機役所が設立され、東京と横浜間で公衆電信線の架設工事が開始されたのがきっかけです。この電信線の敷設を記念し、10月23日を「電信電話記念日」、また10月20日~26日を「電信電話週間」と定めて、通信事業の進化と重要性を振り返る期間としています。

通信記念日の変遷と電信電話記念日への改称

通信事業の記念日には、元々「逓信記念日」というものが存在しました。逓信記念日は4月20日で、これは郵便事業の創業にちなんで設定されたものです。しかし1949年(昭和24年)に、逓信省が郵政省と電気通信省に分割された際、4月20日は「郵政記念日」として郵政省に引き継がれ、電気通信省の独自記念日が求められるようになり「電信電話記念日」として制定されました。初めは「電気通信記念日」と呼ばれていましたが、1956年(昭和31年)に「電信電話記念日」に改称され、今日に至っています。

日本の通信事業の始まりとNTTの誕生

日本で最初の電信線が敷設されてから20年後、1890年(明治23年)12月16日に東京~横浜間で初の電話サービスが開始され、この日を「電話創業の日」としています。そして、戦後の日本においては、1952年(昭和27年)に日本電信電話公社(電電公社)が誕生し、全国に通信サービスを提供する公的機関として成長しました。この公社が民営化され、1985年には現在の日本電信電話株式会社(NTT)が発足しました。

NTTグループの現在とその役割

NTTは、日本国内外で通信事業を展開する最大手であり、正式名称は「日本電信電話株式会社」(Nippon Telegraph and Telephone Corporation)です。現在は持株会社としてNTTグループ全体を統括しており、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)を中心に、日本各地で安定的な通信サービスを提供しています。

また、NTTは特別法「日本電信電話株式会社等に関する法律」(通称「NTT法」)に基づき、日本政府が発行済株式の3分の1以上を保有する「特殊会社」として運営されています。この法律の下で、通信インフラの基盤となる技術開発や研究も行い、世界屈指の研究所を抱え、国際電気通信連合にも参加しているため、世界的な通信技術の発展にも貢献しています。

まとめ

「電信電話記念日」は、日本における通信の歴史と発展を振り返る重要な日です。1869年の東京~横浜間の電信事業開始に始まり、その後の電話事業の展開、戦後の電電公社からNTTへの変遷など、日本の通信事業は時代とともに進化してきました。電信・電話の歴史に立脚したNTTは、現代でも通信技術の革新をリードし続け、私たちの生活やビジネスを支える重要な役割を果たしています。

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