バッテリーの日(12月12日)
毎年12月12日は「バッテリーの日」として、日本全国でバッテリーの点検やメンテナンスの重要性が広く呼びかけられる日です。この記念日は、日本蓄電池工業会(現:電池工業会)によって1985年に「カーバッテリーの日」として制定されましたが、1991年に「バッテリーの日」と名称が変更されました。特に、冬の厳しい寒さによるバッテリー性能の低下が問題となりやすいため、この時期の点検の大切さが強調されています。
記念日の由来
12月12日が「バッテリーの日」に選ばれた理由は、野球におけるピッチャーとキャッチャーのコンビである「バッテリー」に由来します。野球でピッチャー(守備番号1)とキャッチャー(守備番号2)のペアを「バッテリー」と呼ぶことから、「1」と「2」が並ぶ12月12日がこの記念日として制定されました。このユニークな由来を通じて、日常生活やスポーツを支える大切なエネルギー源である「バッテリー」の重要性を再確認するきっかけとなっています。
バッテリーの重要性と点検の必要性
バッテリーは車や家庭での停電対策、携帯機器など、私たちの生活の多くの場面で欠かせない存在です。しかし、特に車のバッテリーは寒冷地や厳しい冬の時期になると、急激な温度低下や劣化が原因でトラブルを起こすリスクが増加します。そのため、12月12日はバッテリーの点検や交換を推奨する機会として広く活用されており、ドライバーにとって安全運転とスムーズな移動のための重要な日でもあります。
冬のバッテリー点検とメンテナンスのすすめ
冬場はバッテリーにとって過酷な環境です。特に車のバッテリーは寒冷時に内部の化学反応が遅くなり、エンジン始動に必要な電力が不足することがあります。バッテリーの日を機に、定期的な点検とメンテナンスを心がけましょう。バッテリーの寿命は平均で3〜5年と言われていますが、気温の変化や使用頻度によっても大きく左右されるため、プロのチェックを受けることで突然の故障を防ぐことができます。
ちなみに
この記念日には、セントラルリーグとパシフィックリーグそれぞれから「最優秀バッテリー」が選出され、優秀な成績を収めたピッチャーとキャッチャーのペアが表彰されます。これは、バッテリーという用語が持つ「チームワーク」や「信頼性」の象徴としての意味を称えるものです。野球を通じてバッテリーに関する記念日への関心が高まり、普段は意識しづらいバッテリーの重要性を見直すきっかけにもなっています。
電池の日・電池月間について
11月11日も「電池の日」とされており、11月11日から12月12日までの1か月間は「電池月間」とされています。この期間中は、電池やバッテリーの安全な取り扱いや、正しい使用方法について広く周知するキャンペーンが実施されます。全国の企業や自治体では、エネルギーの節約や効率的な電池の使用方法、リサイクルの啓発活動なども行われており、地球環境やエネルギー資源について考える機会ともなっています。
リンク:電池工業会