12月27日は「寒天発祥の日」~京都伏見から始まった日本の伝統食品~【何気ない今日は何の日?】

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

12月27日は寒天発祥の日

12月27日は、「寒天発祥の日」として知られています。この記念日は、京都府京都市に事務局を置く「伏見寒天記念碑を建てる会」によって制定されました。寒天という身近な食品が生まれた背景には、京都伏見ならではの歴史と偶然が深く関わっています。


記念日の由来

「寒天発祥の日」が12月27日とされた理由は

  • 資料によれば、江戸時代の12月末頃、京都市伏見区御駕籠町で初めての「寒天」の元となるトコロテンが島津藩に提供されたことが起源。
  • 「伏見」を「ふしみ(243)」と見立て、「24+3=27」と計算し、27日を記念日に設定。
  • 2019年に一般社団法人・日本記念日協会により認定され、伏見が「寒天発祥の地」であることを広くアピールする活動の一環として制定されました。

といわれています。

 

寒天の発見秘話

寒天の誕生は、江戸時代前期に遡ります。

  1. 偶然の発見
    • 京都伏見の旅館「美濃屋」の主人・美濃太郎左衛門が、冬の寒さで凍ったトコロテンを戸外に捨てたことが始まりでした。
    • 昼間に溶けて再び乾燥したトコロテンを試しに加工してみると、海藻臭がなく、美しい乾物状になっていました。
  2. 寒天の命名
    • 美濃太郎左衛門は、黄檗宗の名僧である隠元禅師に試食を依頼。隠元禅師はこの新しい食品を精進料理の食材として推奨し、「寒天」と名付けました。

寒天とは?ゼラチンとの違い

寒天は、海藻由来の伝統的な食品であり、ゼリー状のゲルとして広く利用されています。
似たような食品のゼラチンは動物由来の食品になります。

特徴 寒天 ゼラチン
原料 テングサ・オゴノリなどの紅藻類 動物の皮膚・骨・腱(コラーゲン)
凝固温度 約38℃以下 約15℃前後
用途 和菓子、寒天ゼリー、料理のつなぎ プリン、ムース、ゼラチンゼリー
カロリー 低カロリー、食物繊維が豊富 高たんぱく質、弾力性がある

 

寒天にまつわる豆知識

  1. ヘルシーなスーパーフード
    • 寒天は低カロリーで食物繊維が豊富なため、ダイエットや腸内環境改善に効果的です。
  2. 日本の和菓子文化と寒天
    • 寒天は羊羹や水まんじゅうなど、日本の伝統的な和菓子の要として活躍しています。
  3. 寒天と科学
    • 寒天の主成分である多糖類は、研究分野でも活用されており、微生物培養の培地としても利用されています。

まとめ

寒天は偶然の発見から生まれた、日本が誇るヘルシーな食品です。12月27日の「寒天発祥の日」をきっかけに、寒天の魅力や歴史を振り返り、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?

和菓子や料理に使える多様性はもちろん、その健康効果も注目に値します。京都伏見から始まった寒天の歴史を知ることで、日本の食文化への理解も深まるはずです。

 

タイトルとURLをコピーしました