毎月30日は「EPAの日」
「EPAの日」は、日本水産株式会社(ニッスイ)が制定した記念日です。現代の肉中心の食生活にバランスを取り戻すため、「肉(29)」の日の翌日(30日)に魚を食べてEPAを摂取することを提案しています。この記念日は、一般社団法人日本記念日協会により認定されています。
EPAとは?
EPA(エイコサペンタエン酸)は、青魚に多く含まれるn-3系脂肪酸の一種です。人体ではほとんど作れない必須脂肪酸であり、健康維持に重要な役割を果たします。
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主な効能
- 中性脂肪の低下
血中の中性脂肪を減らし、脂質異常症の改善に寄与します。 - 血液循環の改善
血液をさらさらにする作用があり、心筋梗塞や脳梗塞などの予防につながります。 - 炎症の抑制
体内の慢性的な炎症を和らげ、動脈硬化や免疫力向上に役立つとされています。
EPAの歴史と背景
EPAが注目されるきっかけとなったのは、1960年代に行われたデンマークの疫学調査です。調査では、グリーンランドのイヌイット(先住民)の心筋梗塞の発症率がヨーロッパ人より非常に低いことが明らかになりました。彼らの食生活には野菜がほとんど含まれず、主にアザラシや青魚を食べていましたが、これらから豊富に摂取されるEPAが健康を支えていることが判明しました。
魚を食べる健康習慣を提案
EPAは、いわし・さば・あじといった青魚に豊富に含まれています。特に近年、健康志向の高まりとともに注目される栄養素で、脂質異常症の予防だけでなく、子どもの発育や高齢者の健康維持にも効果が期待されています。
豆知識:EPAを含む代表的な魚
- さば:安価で手に入りやすく、缶詰でも手軽に摂取可能。
- いわし:骨ごと食べられることが多く、カルシウム補給にも最適。
- さんま:脂が乗った旬の時期は特にEPAが多い。
- ぶり:刺身や照り焼きで味わえる栄養満点の魚。
まとめ
EPAの日をきっかけに、魚料理を日々の食卓に取り入れてみませんか?EPAは脂肪酸の中でも特に摂取が難しいため、意識的に魚を食べることが健康的な生活習慣の第一歩となります。焼き魚や刺身だけでなく、缶詰や加工品を活用すれば手軽に取り入れることが可能です。
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毎月30日は魚料理を中心にした食事を心がけ、心身の健康を維持しましょう!