1月7日は「松納め」と「松の内」
松納め・松の内とは?
1月7日は「松納め」の日です。正月飾りである門松やしめ飾りを取り外す日で、正月行事の一区切りとして日本の伝統文化に根付いています。この日までの期間を「松の内」と呼び、年神様をお迎えする期間とされています。
松の内は、新年の挨拶や年賀状のやり取りを行う一般的なタイミングでもあり、地域ごとの風習が豊かに息づく大切な期間です。
門松やしめ飾りを飾るタイミング
正月飾りをいつから飾るべきか迷う方も多いですが、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。
飾り始めのタイミング
- 一般的な開始日:12月13日以降
正月飾りを始める「事始め」とされる日です。 - 避けたい日:
- 12月29日:「二重苦」を連想させる。
- 12月31日:「一夜飾り」と呼ばれ、縁起が良くないとされる。
最近の傾向
現代ではクリスマスとの兼ね合いから、正月飾りは12月25日以降に飾る家庭が増えています。
地域による松納めの違いと歴史的背景
実は松納めの日は地域によって異なります。3日、4日等、地域の風習によって異なっています。一般的には
- 関東地方:1月7日
- 関西地方:1月15日
です。気になるようでしたら周りの方と話してみてください。
松納めの歴史
もともとは全国的に1月15日が松納めの日で、20日が鏡開きと決まっていました。しかし、江戸時代の1651年、徳川家光の命日が4月20日であることから、20日は縁起が悪いということで、それに伴い鏡開きの日が1月11日に変更されました。しかし、11日は11日で松の内期間中なので、「松の内に鏡開きを行うことは年神様に失礼」として、松の内と鏡開きが重なることを避けるため、関東では松納めを1月7日とする通達が江戸幕府から出されました。一方、関西地方では通達が行き届かなかったので従来通り1月15日として風習が残りました。
正月祭事との関連
正月行事として欠かせない祭事には、以下のようなものがあります。
門松の役割
門松は、年神様が降臨する際の依り代として飾られます。また、神聖な空間を示す目印でもあります。
初詣
新年のご加護を祈る初詣は松の内に行くのが一般的です。家族や友人と神社や寺を訪れる風景は、正月の風物詩です。
年賀状と新年の挨拶
松の内は年賀状や新年の挨拶を行うタイミングとしても重視され、正式にはこの期間中に挨拶を済ませるのがマナーとされています。
松の内が過ぎたら「寒中見舞い」
1月7日の松納め以降、年賀状を送るタイミングを逃した場合は「寒中見舞い」を利用しましょう。寒中見舞いは、新年の挨拶を超えて季節のご挨拶として広く活用されています。
寒中見舞いのマナー
- 年賀状のお返し:松の内を過ぎた年賀状の返礼は寒中見舞いで行います。
- 喪中の対応:喪中の方が年賀状を受け取った場合も、寒中見舞いでお礼やお詫びを伝えると良いでしょう。
寒中見舞いの送付時期
- 期間:1月8日から2月4日(立春)まで
松納めに関連する豆知識
- 正月飾りの片付け方:神聖なものとして感謝を込め、地域によっては燃やす(どんど焼き)風習があります。
- 地域ごとの違い:関東・関西だけでなく、各地方の細かな風習にも触れると新たな発見があります。
まとめ
1月7日の松納めは、新年のスタートを切るための重要な節目の日です。この日を境に正月行事が一区切りし、日常へと戻ります。また、松の内の期間を正しく理解することで、年賀状や挨拶状のタイミングを見極めることができます。地域ごとの文化や伝統に触れながら、新たな一年をより良いものにしていきましょう。
松納めでお正月気分も終了!次は寒中見舞いで季節のご挨拶を♪