11月20日は「世界こどもの日」
11月20日は「世界こどもの日(World Children’s Day)」です。世界中の子どもたちの福祉と権利を守ることを目的に、国連が定めた国際デーの一つで、子どもの人権について考えるきっかけとなる大切な日です。
「世界こどもの日」とは?国連が定めた国際デー
この記念日は、1954年(昭和29年)に国際連合(国連)総会で制定された国際デーです。当初は「Universal Children’s Day」と呼ばれていましたが、現在では「World Children’s Day」の名称が使われています。
11月20日が選ばれた理由
「世界こどもの日」が11月20日とされたのは、次の2つの重要な出来事がこの日に起こったためです。
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1959年:「子どもの権利に関する宣言」が国連総会で採択
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1989年:「子どもの権利に関する条約」が国連総会で採択
この2つの条文は、すべての子どもが平等に保護され、教育や医療を受ける権利を持つことを世界共通の価値として認めたものです。
子どものための「記念日」は世界中で異なる
国連は「各国がそれぞれにふさわしい日を“こどもの日”として定めてよい」としています。そのため、世界には次のように異なる「こどもの日」が存在します。
日本では、5月5日が伝統的に「こどもの日」として知られており、国連の推奨によりこの日を「世界こどもの日」にあてているとされています。
世界の子どもの現状:データで見る現実
国連の推計(2024年時点)によると、世界の15歳未満の子どもは約20億人。これは世界人口約82億人のおよそ24%を占めます。
ただし地域ごとに割合は異なっていて2010年度の割合では
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先進地域:16.4%(2024年は15歳未満の子ども約2億人)
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開発途上地域:28.9%(2024年は15歳未満の子どもおよそ18億人)
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日本:13.2%(先進国の中でも最低水準)2024年は15歳未満の子どもおよそ1400万人
これは、少子高齢化の進む日本の現状を示すとともに、世界では依然として多くの子どもたちが過酷な状況に置かれていることも意味します。
子どもの未来を守るには?私たちにできること
「世界こどもの日」は、単なる記念日ではなく、「子どもの権利と福祉の実現に向けた行動を起こす日」です。
たとえば:
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教育を受けられない子どもへの支援
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食料・水・医療が不足している地域への寄付や活動参加
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地元の子どもたちへのボランティアや学習支援
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子どもの人権や虐待防止に関する理解の拡大
身近なところからでも、子どもたちのためにできることはたくさんあります。
まとめ:~子どもたちに明るい未来を~
「世界こどもの日」は、子どもの権利と幸福を守るための国際的なアクションデーです。
世界中の子どもたちが、安全で健やかに生きられる社会をつくるために、私たち一人ひとりができることを考える日としましょう。

「すべての子どもに生きる権利を。11月20日は“世界こどもの日”」