11月23日は「共家事の日」
「共家事の日」とは?
共家事の日(ともかじのひ)は、毎年11月23日に福井県が制定した新しい記念日です。
福井県は共働き率全国1位(61.2%)という働く世帯の多い地域ですが、実際には家事の大部分を女性が担っているのが現状。
この家事の負担を家庭全体で分かち合い、夫婦や家族が協力して暮らしを支えるスタイルを広めるために誕生しました。
名前の由来は、「共に家事をする」という意味の造語「共家事(ともかじ)」から。単なる家事分担ではなく、一緒に取り組むことで家族の時間や自分時間を増やし、日々の暮らしを豊かにするというメッセージが込められています。
なぜ11月23日なのか?
この日付には2つの意味があります。
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「いい夫婦の日」(11月22日)の翌日であること
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勤労感謝の日であること
前日は夫婦の絆を祝う日。そして勤労感謝の日は、働く人の努力や労をねぎらう日です。
そこに「普段家事を担ってくれているパートナーへの感謝」も加え、翌日からは家事を一緒に行う習慣を持ってほしいという願いが込められています。
福井県の家事・ゆとり時間の現状
数字で見ると、家事時間の偏りは明らかです。
項目 | 男性 | 女性 | 差 |
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平均家事・育児時間(週) | 33分/日 | 2時間43分/日 | 約2時間10分 |
ゆとり時間(1日) | 5時間25分 | 4時間19分 | 66分 |
制定の背景と目的
「共家事の日」は2023年10月10日に日本記念日協会により認定・登録されました。
制定の背景には、次のような目的があります。
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家事の見える化:家事を“誰がどれだけやっているか”を共有し、偏りをなくす
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苦手な家事へのチャレンジ:得意・不得意を補い合い、できることを増やす
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家族時間の創出:一緒に家事を行うことで自然な会話やふれあいが生まれる
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男女の時間格差の解消:ゆとり時間のバランスを改善し、心身の健康を守る
「共家事の日」に行われる取り組み
制定後、福井県ではさまざまなイベントやキャンペーンが実施されています。
同県では、夫婦が互いに支え合いながら家庭と仕事を両立できる社会を目指し、新婚世帯を対象にした「共家事」講座を継続的に開催してきました。講座では、家事の分担方法や効率的な進め方、家庭内でのコミュニケーションの取り方などを、実践的なワークや体験を通して学びます。
さらに、日常の家事をもっと楽しく、もっとラクにするためのアイデアを広く集める「共家事×家事いいネ!コンテスト」も実施。Instagramを活用し、「家族で笑顔になれる家事の工夫」や「ちょっとした時間短縮のテクニック」、「意外な道具の使い方」など、日常生活に役立つ“ひと工夫”や“チャレンジ”を投稿形式で募集しました。
応募された写真や動画には、子どもと一緒に料理を楽しむ様子や、夫婦で息を合わせて掃除をする姿、家事の合間に小さなご褒美時間を作る工夫など、見ているだけで温かい気持ちになるアイデアが満載。こうした取り組みを通じて、同県は「家事は義務ではなく、家族をつなぐ時間」という意識を広げています。
関連記念日とのつながり
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とも家事の日(11月22日/栃木県):夫婦や家族での家事シェアを促進
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ラク家事の日(11月23日):効率的な家事でゆとり時間を創出
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主婦休みの日(1月25日・5月25日・9月25日):主婦の休息とリフレッシュを目的
こうした記念日と連動することで、「共家事」という考え方は全国に広がりつつあります。
共家事がもたらす効果
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精神的負担の軽減:家事を一人で抱え込まないことでストレス減
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生活スキルの向上:夫婦双方が調理・掃除・育児などのスキルを持つ
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子どもへの良い影響:性別を問わず家事に参加する姿を見せることで、将来の生活力を育む
まとめ
「共家事の日」は、単なる“家事分担”の記念日ではありません。
それは、家族が共に暮らしを作り上げ、時間と心のゆとりをシェアする文化を広める日です。
今年の11月23日、勤労感謝の日には、
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ありがとうを言葉で伝える
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苦手な家事に挑戦する
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家事時間を一緒に楽しむ
そんな小さな一歩から始めてみませんか?

「家事は一人より、みんなでやったほうが楽しい。11月23日は“共家事の日”。」
リンク:福井県