南極の日
12月14日は「南極の日」として、1911年にノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が人類で初めて南極点に到達した偉業を称える日です。彼らの成功は、地球の果てへの挑戦として大きな歴史的意義を持ち、後の探検や研究の発展に貢献しました。
アムンセン隊の南極点到達までの道のり
1911年10月20日、アムンセンは南極大陸にあるフラムハイム基地を出発し、厳選された4人の隊員とともに南極点を目指しました。彼らは4台の犬ぞりに合計52頭の犬をつなぎ、過酷な南極の地を進みました。アムンセンの南極点到達は、イギリス海軍大佐ロバート・スコットとの競争という形で進行しており、スコット隊が先に到達すると見られていました。しかし、天候に恵まれたこともあり、アムンセン隊は1911年12月14日に世界で初めて南極点に到達します。
スコット隊との競争とその結末
アムンセン隊が南極点に到達した約1か月後に、スコット隊も南極点に到着しましたが、彼らの遅れは致命的なものでした。アムンセン隊は帰路も順調で、1912年1月25日には無事に基地に戻りましたが、スコット隊は帰路の途中で遭難し、全員が命を落とす悲劇となりました。この南極点到達競争は、探検史における名場面として多くの人に語り継がれています。
下記の本はスコット隊の一員だったレビックが世界初のペンギン研究を記すと共に、スコット隊の悲劇的な末路、著者自身の研究と知見などを記した本です。
アムンセン・スコット基地の設立
1956年、アメリカはアムンセンとスコット両隊への敬意を表して、南極点付近に観測基地「アムンセン・スコット基地」を設置しました。この基地は現在も南極大陸における重要な研究拠点のひとつとして、世界各国の科学者が共同で利用し、地球環境や気象変動などの研究を行っています。
関連する記念日
南極の日の他にも、南極や北極に関する記念日があります。
まとめ
南極の日は、人類が未知の地に挑み、自然の厳しさを乗り越えた偉業を振り返る日です。アムンセンやスコットとその隊員たちが残した功績は、南極研究や探検の精神を今もなお後世に伝え続けています。