12月21日は「クロスワードの日」
1913年12月21日、アメリカの新聞『ニューヨーク・ワールド』紙に世界初のクロスワードパズルが掲載されました。この日は、クロスワードパズルという新たな娯楽が誕生した記念すべき日です。その後、この知的ゲームは100年以上にわたり進化し、世界中で愛される定番のパズルとなりました。
クロスワードパズル誕生の背景
発案者:アーサー・ウィンの斬新なアイデア
クロスワードパズルを生み出したのは、「いたずら・冗談課」に配属されていたイギリス出身の新聞編集者、アーサー・ウィン(Arthur Wynn) です。アメリカへ移住した彼は、当時『ニューヨーク・ワールド』紙の日曜版で「娯楽ページ」の編集を担当していました。
新たなコンテンツを模索していたアーサーは、幼少期に祖父から教わった「魔方陣」という数字パズルを思い出し、文字を用いたパズル形式へと応用しました。これが、最初の「ワードクロス・パズル(word-cross puzzle)」の誕生に繋がりました。その後、この名称は「クロスワード(crossword)」へと改名されました。
世界初のクロスワードパズル
1913年12月21日に『ニューヨーク・ワールド』紙で公開された最初のクロスワードパズルは、正方形のマス目に文字を埋めるシンプルな構成でした。この新しい娯楽は瞬く間に読者の心を掴み、新聞の定番コンテンツとして人気を博すようになりました。
クロスワードパズルの普及と進化
書籍化で広がるクロスワードの魅力
1924年には新聞掲載のパズルをまとめたクロスワードパズルの書籍が初めて刊行され、大成功を収めました。この書籍をきっかけに、クロスワードはアメリカ全土、さらには世界中に広まることとなりました。
辞書に収録される「crossword」
1930年、「crossword」という単語が初めて辞書に掲載され、クロスワードパズルは公式に認知される存在となりました。
日本での受容と発展
クロスワードパズルが日本に紹介されたのは昭和時代です。新聞や雑誌の娯楽ページで取り上げられ、徐々に人気を獲得していきました。その後、日本独自の形式やテーマを持つクロスワードも登場し、多くのファンを魅了しています。
関連記念日
9月6日も「クロスワードの日」
日本では「ク(9)ロ(6)スワード」の語呂合わせから、9月6日も「クロスワードの日」とされています。この2つの記念日は、クロスワードパズルの魅力や歴史を広める特別な日として知られています。
クロスワードパズルの魅力とは?
語彙力と論理的思考を鍛える
クロスワードパズルは、言葉を活用した知的ゲームとして、語彙力を高め、論理的思考力を鍛える効果があります。初心者向けの簡単なものから、熟練者向けの高難易度のものまで幅広く、さまざまな楽しみ方が用意されています。
世代を超えたエンターテイメント
紙媒体での楽しみ方に加え、スマートフォンやタブレット用のアプリでも気軽に楽しめるようになり、幅広い世代に親しまれています。
まとめ
クロスワードパズルは、単なる娯楽にとどまらず、知的な刺激を与えるゲームとして100年以上の歴史を築いてきました。この記念日は、クロスワードがもたらす楽しさや学びを再発見し、その魅力を次の世代に引き継ぐ良い機会となっています。