「ブッセ」と「ナボナ」の違いとは?
「ブッセ」と「ナボナ」は見た目が似ていることから混同されがちですが、実際には異なる特徴を持つお菓子です。それぞれの違いを詳しく解説します。
1. 起源と背景
- ナボナ
発祥は日本の亀屋万年堂。創業者・引地末治氏がイタリア・ローマの「ナヴォーナ広場」でのお菓子祭りに感動し、和洋折衷のお菓子として1963年に誕生しました。どら焼きの形を参考にしつつ、洋菓子の要素を取り入れたのが特徴です。ちなみに最初は「ナポリ」という名称でしたが、ほかの会社が商標登録していたためにいまの「ナボナ」になりました。 - ブッセ
起源はフランスとされ、フランス語の「bouchée」(ひと口サイズ)に由来します。日本では戦後、洋菓子文化が広まる中で菓子メーカーが販売を開始し、ふんわりとした生地とクリームが特徴的な洋菓子として定着しました。
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2. 生地の違い
- ナボナ
ふんわりとしたスポンジ生地を使用しています。どら焼きの生地に似ていますが、どちらかというとしっとり感があり、やや厚め。和菓子職人が和の技法を活かしながら洋風に仕上げた独特の質感が特徴です。 - ブッセ
メレンゲをたっぷり使った、軽くて柔らかい生地が特徴。焼くと表面が少しひび割れたような見た目になります。空気を多く含んだふわふわとした口当たりが魅力です。
3. クリームの違い
- ナボナ
カスタードやバニラクリームが基本で、濃厚かつ滑らかな口当たり。近年は季節限定のフレーバー(抹茶、チョコレート、フルーツなど)も展開され、多彩な味が楽しめます。 - ブッセ
一般的にはバタークリームを挟むことが多いです。フレーバーはシンプルなものが主流ですが、チョコレートやフルーツ風味が加わる場合もあります。軽い食感の生地とのバランスが重視されます。
4. サイズと見た目
- ナボナ
一般的に手のひらサイズで、厚みがあります。しっかりとした重みがあり、見た目からも満足感が伝わります。 - ブッセ
ナボナに比べてやや小ぶりで軽め。表面のひび割れ模様が特徴で、見た目からふわふわ感を感じられます。
5. 味の傾向
- ナボナ
和菓子のようなしっとり感と洋菓子のクリームの滑らかさを両立した独特の味わい。どら焼きに近い親しみやすさがあります。 - ブッセ
全体的に洋菓子らしい軽やかで甘さ控えめの仕上がり。軽食やデザートにぴったりのバランスです。
6. 商品展開と購入場所
- ナボナ
亀屋万年堂が製造・販売しており、主に直営店舗や公式通販サイトで購入可能です。 - ブッセ
全国各地の洋菓子店やコンビニ、スーパーでも手軽に購入できます。メーカーによって特徴が異なり、地域限定品もあります。
まとめ
項目 | ナボナ | ブッセ |
---|---|---|
発祥 | 日本(亀屋万年堂) | フランス(日本で改良?) |
生地 | しっとりスポンジ生地 | 軽いメレンゲ生地 |
クリーム | 濃厚なカスタードやバニラ | 軽いバタークリーム |
見た目 | 厚みのあるどら焼き風 | 表面にひび割れ模様 |
味の傾向 | 和洋折衷のしっとり甘い | 洋菓子らしい軽さ |
ナボナは和洋折衷の魅力を持ち、伝統と文化を感じさせるお菓子。一方、ブッセは軽くて気軽に楽しめる洋菓子として、どちらも異なる魅力を持っています。気分やシーンに合わせて選んでみてください!
ちなみにWikipediaですとナボナはブッセの一種だそうです。
私も違いがわかりませんでした。というより今のナボナは素材や製法を見直したそうです。
結局どちらなのでしょうね?ナボナという商品名のブッセと解するのが一般的でしょうか?
やーい。味音痴!