9月の別名・異名・異称
旧暦(太陰太陽暦)の1月~12月にあたる「睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、長月、葉月、神無月、霜月、師走」などの名称を月の別名・異名・異称といいます。新暦(グレゴリオ暦、太陽暦)とは一ヶ月ほどのずれが存在しています。
- 【一般的】長月(ながつき)
- 彩月(いろどりづき)
- 稲熟月(いねあがりづき)
- 祝月(いわいづき)
- 詠月(えいげつ)
- 小田刈月(おだかりづき)
- 菊開月(きくさきづき)
- 菊咲月(きくさきづき)
- 菊月(きくづき)
- 季秋(きしゅう)
- 晩秋(くれのあき)
- 玄月(げんげつ)
- 建戌月(けんじゅつづき)
- 青女月(せいじょづき)
- 竹酔月(ちくすいづき)
- 寝覚月(ねざめづき)
- 晩秋(ばんしゅう)
- 暮秋(ぼしゅう)
- 紅葉月(もみじづき)
- 夜長月(よながつき)
9月の誕生色(バース・カラー)
誕生色には366日の誕生色の他に、月ごとの誕生色が存在します。月ごとの誕生色は各国さまざまに定められており、その伝統色はとても個性的で表情豊かです。日本では1981年に十日町織物工業協同組合によって日本の伝統色を基に「きもの誕生色」として定められました。新潟県南部に位置する十日町市は日本有数の織物や着物が有名な産地になります。有名な所で麻や芋麻を材料とする越後縮、絹織物の十日町絣などがあります。その後西陣から伝わった製法により明石縮と呼ぶ高級織物の産地としてその地位を確立しました。しかし、近年、着物が着られなくなったことによって織物産業が衰退していき、盛り上げるための打開策として誕生色を制定しました。この月にはこの色の着物を着ませんか?ということです。そのような思惑のもと制定されたきもの誕生色ですが、四季折々の風物に培われた日本特有の情感があります。日本の伝統色は繊細さと鮮やかさが合わさっており、その色に名付けられた色名もとても日本的です。是非一度、自分の和の色を確認してみてください。
誕生色 | 誕生色名 |
恋路十六夜 |
9月の誕生花
1月から12月の各月にはそれぞれ花が当てはめられており、自分が生まれた花を身に纏っていると幸福になる、願いが叶うと言われています。しかし、誕生花そのものの概念や起源、誰が制定しているかなどの由来は国や地域によって変わってきます。そのため、誕生花の根拠とする神話や伝承、風習、開花時期によってどの月日にどの花が割り当てられるかは各国千差万別です。そのため、ここでは日本国内で多くの人が採用している月の誕生花を一つ紹介します。もし「自分の誕生花がサイトごとに違う!」などと悩んだときには、その時期に見頃を迎える自分自身が最も「この花だ!」と思える好きな花を選んでも良いと思います。
9月の誕生花 ダリア
ダリアはキク科テンジクボタン属の植物です。そのため、見た目が菊の花に似ています。園芸用としても人気が高く、八重咲きの花弁を多く持つ種類の花です。ナポレオン妃のジョセフィーヌが愛した花として有名です。
花言葉
ダリアの花言葉は「栄華」や「気まぐれ」です。色によっても異なり赤いダリアは「華麗」、白いダリアは「感謝」、黄色いダリアは「優美」となります。基本的には豪華なイメージの花です。しかし、ダリアはナポレオンの后であったジョゼフィーヌが愛した花としても知られていますが、彼女にまつわる逸話として裏の花言葉に「移り気」や「裏切り」といった意味もありますので注意したいところです。
種類 | 花言葉 |
赤色 | 「華麗」 |
白色 | 「感謝」 |
黄色 | 「優美」 |
誕生石
1月から12月の各月にはそれぞれ異なる宝石が当てはめられており、自分が生まれた月の宝石を身に着けていると幸せになれると言われています。あるいは結婚指輪の裏石にすると幸福になれるとも言われています。誕生石の由来は諸説ありますが、新約聖書の「ヨハネの黙示録」で書かれている聖都城門に飾ってあった12個の土台の石が基になったという説があります。その石と同じ種類の石を持っていたら幸福になれるという触れ込みでユダヤ人宝石商の手によって世界中に広がっていったそうです。その時になんらかの原因で情報が抜け落ち各地で基となった誕生石が変わってしまったようです。そこで、1912年にアメリカの宝石業界が誕生石を統一しました。日本もそれに倣い、1958年に全国宝石商組合が誕生石を統一しました。基本的にはどの国もアメリカの統一基準を基に誕生石を制定しているのですが、それに加えて各国の独自性を表す石を追加している国が多くあります。
9月の誕生石 サファイア
石言葉
サファイアの宝石言葉には「誠実」「慈愛」「徳望」といった意味合いがあります。ほかにも冷静な心を持てる、一途な想いを貫くと言ったメッセージがあります。英知と強靭さをもたらす「聖なる石」サファイアを是非。
宝石 | 石言葉 |
サファイア | 誠実・賢明・貞操・徳望・慈愛 |
時候の挨拶
9月
漢語調
- 処暑の候/新涼の候/残暑の候/新秋の候/初秋の候/爽秋の候/清涼の候/涼風の候/白露の候/秋晴の候/仲秋の候
口語調
- 日ごとに秋の気配が強まって参りました。
- さわやかな秋晴の季節となりました。
- ひと雨ごとに秋も深まり。
- 残暑も日ごとに和らぎ、初秋の季節となりました。
- 虫の音に秋の訪れを感じるころです。
- 鈴虫の音が、秋の深まりを感じさせるようでございます。
- 九月とはいえ、まだ残暑が続いております。
- 朝夕はしだいに涼しさを増しています。