秋が深まり温かい料理が恋しくなる季節ですが、家庭で手軽に使えるカセットこんろやボンベは、普段の食卓だけでなく非常時にも頼りになる存在です。10月7日は、そんな身近な機器の安全性を見直すきっかけとして「カセットこんろとボンベの日」に制定されています。
10月7日は「カセットこんろとボンベの日」
10月7日は、一般社団法人・日本ガス石油機器工業会(JGKA)によって制定され、2023年に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日です。
防災備蓄用として購入されたカセットこんろやボンベが、使われないまま長期間保管されているケースは少なくありません。放置による経年劣化が事故につながるのを防ぐため、定期的な点検や買い替えの大切さを広く知ってもらう目的で設けられました。
日付の由来と知っておきたい使用期限
日付の由来は、製品の「使用期限の目安」にちなんでいます。カセットこんろの使用期限は約10年、ボンベの使用期限は約7年とされており、それぞれの年数の数字を組み合わせて「10月7日」となりました。
カセットこんろやボンベの接続部には、ガス漏れを防ぐためにゴム製の部品(Oリングなど)が使われています。このゴム部品は、たとえ一度も使っていなくても年月の経過とともに劣化が進み、気密性が低下する恐れがあります。古くなったこんろは安全のために買い替えを検討し、長期間置かれているボンベは状態を確認して早めに使い切ることが推奨されています。
事故を防ぐための正しい使い方
カセットこんろやボンベは手軽で便利ですが、取り扱いを誤ると熱がこもり、ボンベが過熱して破裂する危険性があります。安全に使用するために、以下の点に十分注意しましょう。
- 電磁調理器(IH)の上で使用しない:誤ってIHの電源が入ると、ボンベが過熱されて爆発する恐れがあります。
- 大きな調理器具を使用しない:こんろ全体やボンベカバーを覆ってしまうような大きな鍋や鉄板は、熱をこもりやすくさせます。
- 2台以上並べて使わない:複数のこんろを並べて大きな鉄板などを載せると、熱がこもり非常に危険です。
- 調理以外の用途に使わない:木炭や練炭の火おこしなどに使うと、放射熱でボンベが異常過熱する恐れがあります。
万が一の事故を防ぐためにも、ボンベカバーの上に熱が伝わるような使い方は絶対に避けることが大切です。
「カセットこんろとボンベの日」のおすすめの過ごし方
この記念日を機に、自宅にあるカセットこんろとボンベを取り出して、本体の底やボンベの裏面にある「製造年月日」を確認してみませんか。点検を兼ねたおすすめの過ごし方が、工業会も提案している「防災鍋」の実践です。
電気や水道、都市ガスが止まった災害時を想定し、カセットこんろだけであたたかい鍋料理を作るという体験です。電子レンジなどの家電を使わず、冷蔵庫に残っている野菜やストックの缶詰などを具材にして調理してみることで、非常時の予行練習になります。
普段使っている食品を消費しながら買い足す「ローリングストック」の一環として、古いボンベを安全に消費しつつ、防災意識を高める良い機会になるはずです。
まとめ
地震や台風などの自然災害が多い日本において、電気やガスが止まった際の貴重な熱源となるカセットこんろとボンベ。「こんろは10年、ボンベは7年」を目安とした点検を習慣にし、日頃から正しく安全に扱えるよう準備を整えておきましょう。

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