6月14日は「認知症予防の日」
6月14日は「認知症予防の日」です。この日は福岡県北九州市に事務局を置く日本認知症予防学会が制定しました。日付は、認知症の大きな原因とされるアルツハイマー病を発見した医学者アロイス・アルツハイマー博士の誕生日にちなんでいます。認知症予防の重要性を広く伝えることを目的として制定されました。
「認知症予防の日」は、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
認知症の種類
認知症には様々な種類があり、「アルツハイマー型認知症」を筆頭に、「血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」の4種類が代表的な症例です。それぞれの認知症に対する理解を深め、予防の重要性を認識することが健康寿命を延ばすうえで重要です。
認知症予防の重要性
2025年には65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症になると見込まれる誰もが関わる可能性のある身近な病気です。認知症の原因には様々なものがありますが、中でもアルツハイマー型認知症が最も多く、その割合は全体の65%以上を占めます。アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβという異常なたんぱく質が蓄積されることによって発症します。
通常、アミロイドβは分解されて排出されますが、排出されずに蓄積すると脳の情報伝達が悪くなり、記憶力や判断力、理解力などの認知機能が低下します。認知症を防ぐためには、アミロイドβの蓄積を防ぐ必要があります。なおアミロイドβの蓄積を防ぐためには、青魚などに含まれているDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸や、緑茶に含まれるカテキンなどの成分が予防に効果的だとされています。
認知症予防の方法
良質な睡眠や有酸素運動は、アミロイドβの蓄積を防ぐのに有効だとされています。また、認知症予防には生活習慣病の予防も重要です。動脈硬化が認知機能の低下に直結するわけではありませんが、動脈硬化を抑えて軽症でも脳卒中・脳血管障害を予防することは、高齢者の認知症予防に結びつきます。そのため、高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病の管理が大切です。
最後に
「認知症予防の日」を機会に認知症について考え、予防に努めることが重要です。認知症予防のために、良質な睡眠や有酸素運動、生活習慣病などの管理に気を付けましょう。日々の生活の中で少しだけ注意するだけでも健康な生活を送るための第一歩になります。