6月4日はローメンの日
ローメンとは?
ローメンは、羊肉と野菜を炒め、蒸した太めの中華麺を加えた伊那地方特有の麺料理です。中華風のスープを加えるものと加えないものがあり、ラーメンとも焼きそばとも異なる独特の風味が楽しめます。ローメンには「スープ風」と「焼そば風」の2種類があり、さらにカレー味や冷やしローメンなどバリエーションも豊富です。
使用する麺
ローメンには、小麦粉にかんすいとビタミンB2を加えた中太で水分が少なめの中華麺が使われます。地元・伊那市の服部製麺所の蒸し麺がよく使用されており、一般的な焼きそば用の蒸し麺よりも茶色っぽく、硬めの食感が特徴です。
具材と味付け
主な具材はマトン、キャベツ、キクラゲで、これらをスープやウスターソースで炒めます。ニンニクを加えて再加熱した麺と合わせて完成します。マトンの風味が好みの分かれるところですが、豚肉や牛肉を使ったバリエーションもあり、これらは「豚ローメン」などと呼ばれます。
食べ方と薬味
ローメンの定番の薬味は一味または七味唐辛子です。好みに合わせてソース、酢、ごま油、ラー油、すりおろしニンニクなどを加え、自分好みの味に調整できます。
ローメンの日を祝おう!伊那市名物「ローメン」の魅力と歴史
長野県伊那市の名物料理「ローメン」について詳しくご紹介します。実は、6月4日は「ローメンの日」です。この記念日は伊那市の「伊那ローメンズクラブ」によって制定されました。
ローメンの日の由来
6月4日が「ローメン記念日」とされたのは、「む(6)し(4)」(蒸し)という語呂合わせからです。伊那ローメンズクラブは、この記念日を通じて伊那名物のローメンを全国にアピールしようとしています。この記念日は一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。
ローメンの歴史
ローメンは1955年に伊那市の中華料理店「萬里」の主人、伊藤和弌(いとう わいち)さんが創作した料理です。伊藤さんは麺を保存するために蒸す技法を考案し、地元の製麺業者服部製麺所と協力してローメンを生み出しました。当時、伊那市周辺で羊毛生産のために飼育されていたマトンとキャベツを活用したこの料理は、酒のつまみとして人気を博し、やがて地域の定番料理となりました。
ローメンは当初「炒肉麺(チャーローメン)」と呼ばれていましたが、普及の過程で「ローメン」という名称が定着しました。その後、地域発展を目指して「ローメン」の名称使用を自由にし、多くの店で提供されるようになりました。現在では地元の一般家庭や学校給食にも取り入れられています。
まとめ
伊那市では6月4日の「ローメン記念日」に、特別なサービスやイベントが行われます。ローメンマップやスタンプラリーなど、楽しみながらローメンの魅力に触れられる機会がたくさんあります。まだローメンを試したことがない方は、ぜひこの機会に伊那市を訪れて、その美味しさを体験してみてください。