【今日は何の日?】5月のあれやこれ【別名、誕生花、誕生石等】

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5月の別名・異名・異称

旧暦(太陰太陽暦)の1月~12月にあたる「睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、長月、葉月、神無月、霜月、師走」などの名称を月の別名・異名・異称といいます。新暦(グレゴリオ暦、太陽暦)とは一ヶ月ほどのずれが存在しています。

  • 【一般的】皐月(さつき)
  • 菖蒲月(あやめつき・しょうぶつき)
  • 稲苗月(いななえづき)
  • 五色月(いろいろづき)
  • 雨月(うげつ)
  • 建午月(けんごげつ)
  • 月不見月(つきみずづき)
  • 狭雲月(さくもづき)
  • 五月(さつき)
  • 早苗月(さなえづき)
  • 五月雨月(さみだれづき)
  • 鶉月(じゅんげつ)
  • 写月(しゃげつ)
  • 多草月(たくさづき)
  • 橘月(たちばなづき)
  • 仲夏(ちゅうか)
  • 梅月(ばいげつ)
  • 浴蘭月(よくらんげつ)

5月の誕生色(バース・カラー)

誕生色には366日の誕生色の他に、月ごとの誕生色が存在します。月ごとの誕生色は各国さまざまに定められており、その伝統色はとても個性的で表情豊かです。日本では1981年に十日町織物工業協同組合によって日本の伝統色を基に「きもの誕生色」として定められました。新潟県南部に位置する十日町市は日本有数の織物や着物が有名な産地になります。有名な所で麻や芋麻からむしを材料とする越後縮えちごちじみ、絹織物の十日町絣とおかまちかすりなどがあります。その後西陣から伝わった製法により明石縮あかしちじみと呼ぶ高級織物の産地としてその地位を確立しました。しかし、近年、着物が着られなくなったことによって織物産業が衰退していき、盛り上げるための打開策として誕生色を制定しました。この月にはこの色の着物を着ませんか?ということです。そのような思惑のもと制定されたきもの誕生色ですが、四季折々の風物に培われた日本特有の情感があります。日本の伝統色は繊細さと鮮やかさが合わさっており、その色に名付けられた色名もとても日本的です。是非一度、自分の和の色を確認してみてください。

誕生色 誕生色名

初恋薊はつこいあざみ

DARK REDPURPLE

5月の誕生花

1月から12月の各月にはそれぞれ花が当てはめられており、自分が生まれた花を身に纏っていると幸福になる、願いが叶うと言われています。しかし、誕生花そのものの概念や起源、誰が制定しているかなどの由来は国や地域によって変わってきます。そのため、誕生花の根拠とする神話や伝承、風習、開花時期によってどの月日にどの花が割り当てられるかは各国千差万別です。そのため、ここでは日本国内で多くの人が採用している月の誕生花を一つ紹介します。もし「自分の誕生花がサイトごとに違う!」などと悩んだときには、その時期に見頃を迎える自分自身が最も「この花だ!」と思える好きな花を選んでも良いと思います。

 

5月の誕生花 スズラン

 

スズラン(鈴蘭、君影草、谷間の姫百合)はスズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種です。花色は白色が一般的ですがピンク、紅色、葉に斑(縞)の入った品種もあります。細い茎の先に白く可愛らしい釣り鐘のように咲くスズランは、庭先の花壇で大人気の花です。北海道を代表する花で本州中部以北、東北などの寒い地方で多く自生しています。フランスの風習では5月1日(メーデー)にスズランを贈ると受け取った人に幸せが訪れると言われています。スズランは素朴でおとなしい見た目とは裏腹に、香りがとても強く香水の原料として使用されています。その白い鈴のような見た目から花が揺れると音が鳴りそうな愛らしい花のスズランですが、じつはかなり強い毒性を持っています。青酸カリの15倍もの毒性をもち、主な症状として嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などが挙げられます。過去には幼児がスズランの下にあった水を誤飲して亡くなったことがありました。いまでも、北海道などで山菜として珍重されるギョウジャニンニクと外見が似ていることもあり、誤って食べてしまい中毒症状を起こす事件があります。スズランの毒は茎、葉、花など全体に及び、とくに根と花は毒性が強いので注意しましょう。また、花粉にも毒がありますので、風によって飛ぶことはないのですが、花粉がついてしまった手にも気を配って下さい。前述した通り、切り花をいけた水も口や目に入ると危ないので適切に取扱いましょう。子どもがいるお家、ペットを飼っているお家は避けた方が無難です。5月の誕生花として紹介するかどうか迷いましたが、適切に扱えば問題ない他、多くの方が取り上げているので選出しました。個人的には5月のプレゼントフラワーはカーネーションやアヤメがオススメです。家族へのプレゼントならばザクロも面白いと思います。

花言葉

誕生日花 花言葉
白色 「幸せが再び訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」
ピンク色 「可愛らしい」「愛らしい」

 

 

誕生石

1月から12月の各月にはそれぞれ異なる宝石が当てはめられており、自分が生まれた月の宝石を身に着けていると幸せになれると言われています。あるいは結婚指輪の裏石にすると幸福になれるとも言われています。誕生石の由来は諸説ありますが、新約聖書の「ヨハネの黙示録」で書かれている聖都城門に飾ってあった12個の土台の石が基になったという説があります。その石と同じ種類の石を持っていたら幸福になれるという触れ込みでユダヤ人宝石商の手によって世界中に広がっていったそうです。その時になんらかの原因で情報が抜け落ち各地で基となった誕生石が変わってしまったようです。そこで、1912年にアメリカの宝石業界が誕生石を統一しました。日本もそれに倣い、1958年に全国宝石商組合が誕生石を統一しました。基本的にはどの国もアメリカの統一基準を基に誕生石を制定しているのですが、それに加えて各国の独自性を表す石を追加している国が多くあります。

5月の誕生石 エメラルド、翡翠

エメラルド(和名:翠玉、緑玉)は、緑柱石の一種で強い緑色の宝石です。エメラルドの鉱物名はベリルで、実はアクアマリンやモルガナイト、ヘリオドールと同じ鉱物に当たります。緑色が強すぎるとエメラルドの色の範囲から外れ、グリーンベリルに分類されます。主な産出国はコロンビア (60%)、ザンビア (15%)、ブラジル (12%)です。エメラルドの歴史は古く、世界の4大宝石の一種です。エメラルドはモース硬度では7.5~8とかなり硬い石ですが、内部に多数の傷があると云う結晶の性質上、衝撃に極端に弱い宝石です。指輪の台座に取り付けるだけで割れることもあり、別名職人泣かせの石とも言われています。そのため、市場に出回っているエメラルドはオイルや樹脂に浸すなどの化学的処理を施しているものがほとんどです。前述した通り、エメラルドは衝撃に弱いため超音波クリーナーなどは避け、身に付けた後は柔らかい布でぐくぐらいにお手入れしましょう。

翡翠(英名:ジェイド)は日本の国石にも指定されてる深緑の半透明な宝石です。鉱物学的には「翡翠」と呼ばれる石はその化学組成の違いから「硬玉(ジェイダイト:ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト )」に分かれていて、同じ翡翠という名前ですが鉱物学的にはまったくの別物です。宝石としての翡翠は50%以上のヒスイ輝石が含まれたヒスイ輝石岩を指します。英語でジェード、中国語で玉(ぎょく)と呼ばれる翡翠はジェイダイトとネフライトの両方を指しますので、海外で翡翠を買う場合には注意が必要です。翡翠の産出地は世界的にも限られていて、日本、ミャンマー、ロシア、カザフスタンなどです。翡翠は緑色の印象が強い宝石ですが、実は黄色、赤色、黒色、白色、ラベンダー色、オレンジ色など様々な色があります。中国では「玉に五徳あり」という言葉があり、翡翠は「仁・義・礼・智・信」の5つの徳を備えた石として、身に着ける人に徳を与えてくれると考えられてきました。日本では古くは縄文時代から重宝されていた石で、天皇の皇位の証として受け継がれている「三種の神器」の1つである「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は翡翠で作られているのではないかと考えられています。太古の昔から様々な民族から魔除けの石、奇跡の石として大切にされてきた宝石が翡翠なのです。翡翠は宝石としてはモース硬度が低く、酸や熱に弱いのでお手入れは柔らかい布で優しく拭くくらいで丁度いいです。

石言葉

誕生石 石言葉
エメラルド 「幸運」「夫婦愛」「幸福」
翡翠 「幸福」「福徳」「繁栄」

 

時候の挨拶

5月

漢語調

新緑の候/薫風の候/立夏の候/葉桜のみぎり

口語調

  • 五月晴れの空に鯉幟が泳ぐ季節が参りました。
  • 若葉の息吹きの悩ましいような初夏となりました。
  • 新緑が野山に萌えている季節が参りました。
  • 若葉の色が眩いほどに迫って参ります。
  • 雨に濡れた新緑の鮮やかさが初夏の訪れを感じさせます。
  • 鮮やかな新緑に初夏の訪れを感じます。
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