4月29日は「昭和の日」
毎年4月29日は「昭和の日」。この日は、日本の歴史の中でも特に変化と成長に満ちた「昭和」という時代を振り返り、国の未来に想いを馳せる日として位置づけられています。
ゴールデンウィークの始まりを告げる祝日の一つとしても知られ、仕事や学業から少し離れ、歴史に思いを寄せるのにぴったりな1日です。
「昭和の日」の由来と変遷
もともと4月29日は「昭和天皇誕生日」として長年祝われてきました。昭和天皇は自然を愛し、生物学にも深い造詣があったことから、昭和天皇の崩御後の1989年にはこの日を「みどりの日」として記念日に制定。しかし、国民の間から「昭和」という時代そのものに焦点を当てた記念日にしたいという声が多く上がり、2005年に法律が成立。2007年からは正式に「昭和の日」となりました。
昭和という時代
昭和(1926年~1989年)は、戦争・敗戦・復興・高度経済成長という激動の流れを経験した日本にとって、まさに変革と挑戦の時代でした。戦後の焼け野原から復興し、東京オリンピックや大阪万博を経て、世界有数の経済大国へと成長を遂げた背景には、多くの努力と知恵がありました。
2025年4月13日 から10月13日までの183日間、大阪市の人工島「夢洲」で大阪・関西万博が開催されます。昭和の時代とで世界はどう変わったかを比べるには良いチャンスかもしれません。
昭和の象徴「ダイハツ・ミゼット」
昭和の町並みや風景を象徴する存在の一つが、三輪軽自動車の「ダイハツ・ミゼット」。1957年に登場したこの小型車は、戦後日本の物流や商業を支え、街中の移動手段としても親しまれていました。昭和のモノづくりと合理性が詰まった一台であり、今でもクラシックカー愛好家の間では高く評価されています。
関連する記念日
昭和の日にちなむ記念日には、以下のようなものがあります。
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豊後高田 昭和の町の日(大分県)
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ナポリタンの日:昭和の洋食文化の象徴として
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12月25日「昭和改元の日」:1926年、大正から昭和に改元された日
また、4月29日は「ゴールデンウィーク」の初日としても広く認識されており、旅行や行楽を楽しむ人も多く見られます。
まとめ
「昭和の日」は単なる祝日ではありません。戦争と平和、貧困と繁栄、混乱と秩序を乗り越えてきた昭和の足跡に触れることで、私たちが今この時代に生きている意味や責任をあらためて考える機会となります。
この日には、昭和の記憶に触れられる博物館や町並みを訪れてみたり、祖父母との会話の中で当時の話を聞いてみるのも良いでしょう。日常の忙しさから少し立ち止まり、過去に敬意を払いながら、未来への道筋を見つめ直す一日にしてみてください。

「激動の昭和を知ることは、日本の未来を考える第一歩。」