6月1日は「国際こどもの日」
6月1日は「国際こどもの日（International Children’s Day）」とされています。子どもたちの健やかな成長と権利を守ることを目的とした記念日で、世界の多くの国々がこの日を「こどもの日」として祝っています。
この記事では、「国際こどもの日」の歴史的背景や各国での取り組み、日本との違いなどを詳しく解説します。
「国際こどもの日」とは？制定の背景
「国際こどもの日」は、1925年（大正14年）8月にスイス・ジュネーブで開かれた「子供の福祉世界会議（World Conference for the Well-being of Children）」において、子どもの権利と福祉を守るために制定されました。
この会議には多くの国が参加しており、子どもに関する支援の必要性が国際的に認識された初の大規模な取り組みでした。
なぜ6月1日？その理由と背景
多くの国が6月1日を「こどもの日」として採用している背景には、当時の政治的・文化的な事情が関係しています。特に旧共産圏を中心とした以下の国々では、6月1日が「こどもの日」として広く定着しています。
-
中国
-
モンゴル
-
ベトナム
-
ロシア
-
ポーランド
-
ルーマニア
-
キューバ など
現在では、40ヵ国以上が6月1日を「こどもの日」としており、この日は祝日になったり、学校が休みになったりする国もあります。
世界の「こどもの日」は日付がバラバラ？
実は、「こどもの日」の日付は国によって異なるのが特徴です。いくつか代表的な例を見てみましょう。
| 国名 | 日付 | 呼び名・備考 |
|---|---|---|
| 日本 | 5月5日 | 国民の祝日「こどもの日」 |
| 中国・ロシアなど | 6月1日 | 国際こどもの日（多くが祝日） |
| カナダ・パキスタンなど | 11月20日 | 国連制定の「世界こどもの日」 |
| トルコ | 4月23日 | 国民主権と子どもの日 |
このように、「子どものための日」というテーマは共通しているものの、その祝い方や意味合い、由来にはそれぞれの国の文化や歴史が反映されています。
「国際こどもの日」と「世界こどもの日」の違いとは？
混同されがちですが、「国際こどもの日（6月1日）」と「世界こどもの日（11月20日）」は異なる記念日です。
-
国際こどもの日（6月1日）：1925年のジュネーブ会議で制定。現在も旧共産圏を中心に広く認知。
-
世界こどもの日（11月20日）：1959年、国連総会で「子どもの権利宣言」が採択された日。現在は「子どもの権利条約」の記念日としても知られる。
世界こどもの日は国連主導の記念日ですが、11月20日を「こどもの日」として祝う国は少なく、エジプト・カナダ・パキスタン・バングラデシュなど、限られています。
世界の子どもたちに目を向けるきっかけに
「国際こどもの日」は、子どもたちが安全に、平等に、健やかに生きることのできる世界をつくるための「考える日」としての側面も強く持っています。
-
教育を受けられない子どもたち
-
紛争地域で暮らす子どもたち
-
貧困・虐待に苦しむ子どもたち
国際的な視点で「子どもの未来」について考える日として、私たち大人もこの記念日を意識することが求められています。
まとめ：6月1日は世界の「こどもの日」
6月1日は「国際こどもの日」。世界中で、子どもたちの未来と権利を守るための意識が高まる大切な記念日です。
日本では5月5日の「こどもの日」が広く知られていますが、世界には6月1日を中心に、さまざまな日付で「こども」の権利を祝う動きがあります。ぜひこの機会に、世界の子どもたちの現状に目を向けてみませんか。
「世界の子どもに笑顔を！6月1日は未来を考える“国際こどもの日”」
