5月4日は「糸魚川・ヒスイの日」
5月4日は「みどりの日」。この緑にちなんだ記念日に、新潟県糸魚川市が誇る緑色の宝石「ヒスイ」を称える『糸魚川・ヒスイの日』が制定されています。
制定したのは、新潟県糸魚川市で活動する市民団体「NPOまちづくりサポーターズ」。ヒスイの魅力を全国に広め、地域の活性化へとつなげることが目的です。
ヒスイの日の由来と目的
「糸魚川・ヒスイの日」は、「翡翠(ひすい)」の“翠”=緑色と、「みどりの日」(5月4日)を重ねて誕生しました。記念日は2014年に日本記念日協会により正式登録され、「ヒスイのまち糸魚川」を象徴するロゴマークも作成されています。興味のある方は糸魚川ホームページをご確認ください。
この日には、ヒスイや石文化に関するイベント、石探しツアーなど、糸魚川の“宝”に触れる取り組みが行われています。
糸魚川は「日本唯一のヒスイ産地」
糸魚川市は、日本国内で唯一ヒスイが採れる場所として知られています。また、世界的に見ても希少な「古代からヒスイ文化が栄えた地」とされており、その歴史は縄文時代までさかのぼります。
糸魚川で採れるヒスイは、現在では国の天然記念物にも指定されており、2016年には「ヒスイ」が日本の国石に認定されました。
「石のまちプロジェクト」とは?
2019年からは、糸魚川市が展開する「石のまちプロジェクト」が本格始動。これは、ヒスイをはじめとする地元の石資源を観光・教育・産業振興に活かす取り組みです。
たとえば、
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石探し体験ツアー
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石の博物館や展示
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地元工芸品・ジュエリー制作体験 など、「ヒスイ文化×まちづくり」が融合した魅力ある取り組みが行われています。
ヒスイとは?~緑に輝く“割れない宝石”~
ヒスイは、英語で「jade(ジェイド)」と呼ばれる美しい緑色の宝石。東洋では金以上に珍重され、古代中国・中南米では権力や神聖の象徴として用いられてきました。
特徴的なのは、その圧倒的な「靭性(じんせい)=割れにくさ」です。ダイヤモンドが硬い反面、ある角度で衝撃に弱いのに対し、ヒスイは細かな結晶が均一に詰まっているため、割れにくく丈夫。まさに「守り石」とも言える存在です。
「糸魚川」という地名の豆知識
実は、糸魚川市には「糸魚川(という名前の川)」は存在しません。これは地名としての「糸魚川」が残っているだけで、実際には姫川などの河川が流れています。
まとめ
5月4日の「糸魚川・ヒスイの日」は、ただの記念日ではなく、日本の宝石文化・地域資源の価値を再確認できる日でもあります。
自然が生み出した美しさと強さを持つヒスイに触れることで、私たちの暮らしの中に新たな彩りと発見が生まれるかもしれません。

「ヒスイは割れない。糸魚川が伝える“守りの石”の物語」
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