朝晩の空気が少しずつ冷え込み、温かい煮込み料理が恋しくなる10月。食卓にあるとどこか特別感があり、じゅわっとスープが染み出るロールキャベツは、世代を問わず人気の定番メニューです。
10月4日は「ロールキャベツの日」
10月4日は「ロールキャベツの日」に制定されています。スープやシチュー、さらにはおでんの具材としても愛されるロールキャベツを、より多くの人に美味しく味わってもらいたいという想いから生まれた記念日です。
この記念日は、冷凍ロールキャベツの製造・販売を手がけるヤマガタ食品株式会社と、国産ロールキャベツのトップシェアを誇る有限会社ダイマル(ともに静岡県)によって制定され、2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
明治時代の新聞に登場した「キャベーヂ巻き」が由来
なぜ10月4日なのかというと、日本の歴史的な食文化の記録が関係しています。1893年(明治26年)10月4日、福沢諭吉が創刊した日刊新聞『時事新報』の献立紹介欄「何にしよう子(なににしようか)」において、ロールキャベツの原型とされる「キャベーヂ巻き」が日本で初めて紹介されたと伝えられています。
明治のハイカラな洋食メニューとして紹介された「キャベーヂ巻き」は、時代を経て日本の家庭や食卓に欠かせないごちそうへと定着していきました。
トルコの伝統料理から広まった歴史と日本のアレンジ
ロールキャベツの起源は、現在のトルコ・アナトリア半島で古くから親しまれている「ドルマ」という伝統料理にあるといわれています。これはブドウの葉でひき肉や米などを包んで煮込むもので、ヨーロッパ各地へと伝わる過程でキャベツを使う形へと変化していったと考えられています。
日本に伝わってからは独自の進化を遂げており、以下のような多彩なバリエーションで楽しまれています。
- 和風出汁のおでん種:じっくり煮込んだ和風つゆとの相性が抜群で、専門店やコンビニのおでんでも定番具材となっています。
- かんぴょう留め:煮崩れを防ぐためにタコ糸ではなく「かんぴょう」で巻くことで、結び目まで丸ごと美味しく食べられます。
- ロール白菜:キャベツが手に入りにくい季節や冬場には、甘みのある白菜で代用するアレンジも広く親しまれています。
世界中を旅してきた料理が、日本ならではの出汁文化や食材と融合して親しまれている点は、とても興味深い魅力といえます。
「ロールキャベツの日」のおすすめの過ごし方
せっかくの記念日ですから、今日の食卓にはロールキャベツを取り入れてみてはいかがでしょうか。手軽に楽しめるアイデアをご紹介します。
- 好みのスープで煮込んでみる:定番のコンソメをはじめ、濃厚なトマトソース、クリーミーなホワイトシチュー、和風のお出汁など、気分に合わせた味付けを楽しんでみましょう。
- 市販の冷凍ロールキャベツを活用する:一からキャベツを茹でて巻くのが大変な日は、手軽で本格的な冷凍食品を利用するのもおすすめです。お好みの野菜と一緒にコトコト煮込むだけで、手軽にごちそうが完成します。
- 思い出の味を振り返ってみる:家庭ごとの味付けの違いや、子どもの頃に食べた思い出を家族と語り合ってみるのも素敵な過ごし方です。
まとめ
明治時代に「キャベーヂ巻き」として日本の食卓へ仲間入りしてから130年以上。今やロールキャベツは、洋食の枠を超えて愛される国民的な煮込み料理となりました。
肌寒さを感じる10月4日は、スープの旨みをたっぷり吸い込んだ温かいロールキャベツを味わい、ほっと一息つく時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

明治時代に新聞で紹介された「キャベーヂ巻き」が始まりだったとは驚きで、今夜はあたたかいロールキャベツを作りたくなりました。

