11月2日は「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」
11月2日は、国連が制定した国際デーの一つである「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー(International Day to End Impunity for Crimes against Journalists)」です。
私たちが普段テレビやインターネット、新聞などを通じて世界中の出来事を知ることができるのは、現地で命がけの取材を続けるジャーナリストたちの存在があるからこそといえます。しかし世界には、真実を報道したジャーナリストが脅迫や暴力の標的となり、さらには命を奪われてしまうケースが後を絶ちません。この国際デーは、そうしたジャーナリストに対する犯罪の責任を追及し、不処罰の連鎖を断ち切るために制定されました。
記念日の由来と国際社会が直面する課題
この国際デーが11月2日に定められたきっかけは、2013年11月2日に西アフリカのマリで、取材中だった2人のフランス人ジャーナリストが暗殺された痛ましい事件にあります。この出来事を追悼し、報道に携わる人々の安全を守る意識を高めるため、国連総会決議によって創設されました。
国連などのデータによると、過去12年間(2006年〜2017年)で世界各地において1,000人以上ものジャーナリストが殉職していると報告されています。さらに問題視されているのが、ジャーナリストに対する殺人事件において、犯人が処罰される割合が約10%にとどまっているという厳しい現実です。
犯罪が処罰されないまま放置されると、以下のような悪影響が社会全体に広がると懸念されています。
- 重大な人権侵害や汚職、組織犯罪の隠蔽につながる
- 記者やメディアへの威嚇となり、報道の自由や市民の知る権利が狭まる
- 法治主義や社会の公正さが揺らぎ、暴力の再発を招きやすくなる
そのため国連総会では、加盟国に対してジャーナリストの安全を保護し、暴力に対する不処罰を終わらせるための具体的な措置を実施するよう促しています。
「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」のおすすめの過ごし方
少し重いテーマに感じられるかもしれませんが、私たちが暮らす社会の「知る権利」を支える大切な日でもあります。今日という日を有意義に過ごすためのアイデアをいくつかご紹介します。
- 複数のニュースソースを読み比べてみる
普段何気なく流し見しているニュースについて、複数の新聞や信頼できる情報サイトを比較してみるのがおすすめです。信頼できる報道機関の記事をじっくり読み比べることで、現地から事実を伝える記者の視点や努力を実感できます。 - ジャーナリズムを題材にした映画や本に触れる
真実を追う記者たちの奮闘を描いたノンフィクション本や映画を鑑賞してみるのも良い過ごし方です。報道の現場で何が起きているのかを知るきっかけになります。 - 世界の出来事や人権問題に関心を寄せてみる
国連や国際機関の公式サイトを覗いてみたり、世界で今起きている情勢に少しだけ関心を向けてみたりすることで、情報の大切さを再認識できます。
まとめ
11月2日の「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」は、真実を届けるために危険と向き合うジャーナリストを守り、社会の透明性を保つための国際的な記念日です。
遠い国の出来事のように思えるかもしれませんが、日々の情報に触れられる自由は当たり前のものではありません。私たちが情報に目を向け、関心を持ち続けることが、公正な社会を守る第一歩につながるのではないでしょうか。今日はぜひ、ニュースの背景にある「伝える人たち」の存在に思いを馳せてみてください。

当たり前のようにニュースを読める日常の裏に、命がけで伝える人たちの存在があることを改めて実感しました。

